Newsletter 2021/07 vol.47

毎日雨が降り続き、スッキリしない天候が続いていますが、相変わらず少しずつですが、活動していますので、今月も報告させて頂きます。

クラウドファンディング準備中

6月は8月からクラウドファンディング(Readyfor)で、300万円の支援を頂くための準備で、報告できることがあまり多くありません。ただ確実に「虐待、育児ストレスゼロ」を実現し、安心して、安全に子育てできる社会の実現に向けた準備は進んでいます。これから展開することについて、プレゼンをしたときの反応はかなり手応えを感じています。7月のどこかで事業計画の説明会をしたいなぁと思っていますので、決まりましたら、ご連絡します。

出産、育児の課題を解決した先にある世界について

クラウドファンディングの準備で、事業計画や事業モデルを改めて考える機会に恵まれ、1つ大きな進展がありました。それは、出産、育児の課題を解決できたら、どんな世界になるのか?またどんな世界を目指しているのかを言語化できたことです。

一言で言うと、「自分で選択できる社会が実現する」と言うことです。

日本では人類有史の時代から100年前くらいまで、生活する場所と仕事する場所、そして育児をする場所が同じで、「共同体」の中でしか生きていくことができず、個人が自由に選択することができませんでした。それが産業革命により、地域を離れて都市で仕事と生活ができるようになり、仕事と居住について選択の自由を得ることができ、多くの人たちが「共同体」を離れて、都市へ移動しました。その結果、育児において不自由さや孤立を感じるようになりました。これが現代の状態です。

“Anytime, Anywhere, With anyone“

そこで、自分たちがソリューションを提供することで、この「育児」の不自由さを解決し、仕事も住居も育児も自由に選択できるような世界を実現したいと言葉にできるようになりました。つまり、子どもがいても、仕事をしたい時に、仕事をし、生活したい場所で、生活できる社会です。
この世界を実現するためには、制度や仕組みではなく、まず社会の理解が必要だと考えています。なぜなら、個人が実現したいことは多様であり、その思いを尊重した空間を作り出すためには、お互いが尊重できる環境が必要です。数値目標だけの表面的な制度では、個々人の思いは尊重されません。また仕組みだけあっても、それを利用する人たちの思いは反映されていません。

これら3つは大事な要素ですが、社会課題を解決するには、社会の「理解」、「共感」を得ることが重要であると、最近強く感じています。

そんな思いを持ち、ソリューションの展開に向けて邁進していきます。
ご協力お願いします。

Newsletter 2021/06 vol.46

いよいよ「パパの戦力化」に国も動く

「男性産休」改正育児・介護法が可決
2021年6月3日に育児・介護法が可決され、男性が子どもの誕生後、8週間まで最大4週間の育児休業を取得できるようになりました。休業の申請は、2週間前までに申し出ることで、可能であり、1回で4週間を取得する必要はなく、2回に分割することも可能です。また、通常「休業」となると、仕事は一切できないことが原則となりますが、労使間で合意できれば、仕事を継続することも可能で、仕事への影響もゼロイチではなく、フレキシブルに対応できるところが特徴です。

また、2023年からは従業員1000名以上の企業に男性育休の取得率を公表することが義務付けられるようです。企業は表面的な数値目標や実績ではなく、なぜ男性の育児参画の必然性、男性育休の重要性を本質的に理解することが求められます。特に、若い世代は企業の表面的な姿勢には敏感であり、慎重に対応を進める必要があります。
ちょうどこのようなタイミングで組織全体で、出産、育児、そしてダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業とワークショップを実施したので、報告させていただきます。

法人向けに「パパの戦力化」に関するワークショップを開催

5月にクラウドサービスを提供するIT企業で「出産、育児」と「カラダの変化」をテーマに、私と助産師がスピーカーとなり、社員の方を対象にオンラインでセミナーを開催しました。このセミナーの目的は、社員が「出産、育児」のことを学び、本人、パートナーそして組織が理解を深めることで、仕事をしながら、育児をすることを、みんなで考えるきっかけを与えることです。さらに、それぞれの立場で、自分ごととして仕事と育児について考え、チームのメンバーがお互いに状況を理解することで、新しい働き方ができるのではないかということにチャレンジします。

当日は、社長自ら参加頂き、50名を超える方に参加いただきました。その中には、来月出産を予定されている女性社員の方もいて、非常に熱く質問を頂きました。「出産、育児」というテーマでありながら、妊娠中の人や育児中の人だけが参加するのではなく、全世代、全社員を対象に開催したので、誰もが理解できるように客観的な情報を提供しつつ、医療資格者からエビデンスに基づく情報をもとに、いろいろな事象についてロジカルに説明するようにし、誰もが自分ごととして考えてもらえるように心がけました。

その結果、非常に多くのことを私たちも感じることができ、気づきがたくさん頂けたセミナーとなりました。
セミナーを企画頂き、ご協力頂いた方々に感謝しております。ありがとうございます。

「出産、育児」について
私は、現代の出産、育児における大きな課題は、「ぶっつけ本番」だと考えています。
知識も経験も事前準備もなく、我が子が産まれたら、誰のサポートもなく、いきなり生命のある生身の人間をお世話することになります。そして、このような状態になることを、学校でも家庭でも誰からも学んでいないし、学ぶきっかけすらない状況です。どうすれば学ぶきっかけを与えることができおるのかと考えた時、産休、育休を取得する社員と接点がある企業に協力してもらうことで、解決できるのではないかと考えました。

この仮説を、実際に法人に協力を頂き、これから出産を控えている社員の方にも参加いただく中で、「出産、育児」についてお話しすると、どんな反応を得ることができるのかを、今回のセミナーで確認することができました。
社員の方々の「出産、育児」に関する関心は、非常に高いテーマであることを実感しました。こちらからテーマを働きかけることで、多くの方が自分ごととして考えることができるテーマであるとも感じました。

実際に法人向けにセミナーを開催してよかったこと

  • 産前から「学び」の必要性に気づいてもらえたこと
  • パートナーと参加いただけたこと
  • もし産後に困ったことがあればどうすれば良いかを伝えることができたこと
  • 周りの人たちはどのように子育て夫婦に係れば良いかを伝えることができたこと

ライフスタイルとワークスタイルとカラダの変化について
これまで「出産、育児」は、女性のことであり、男性が考えることではないと考えられてきましたが、男性も女性も仕事も家事、育児をする時代となり、一緒に考えるテーマです。組織(チーム)の中に、本人が出産したり、パートナーが出産するので育児がはじまる人がいることは、特殊なことではありません。しかしながら、「出産、育児」のこと、そしてその時のカラダの変化について、詳しく理解し、どう対応するべきかを知っている人は多くありません。だから、今回のセミナーでは、「出産、育児」をテーマにしますが、ハウツーを話すのではなく、当事者の「カラダの変化」、特にホルモンの変化を中心に話すことで、カラダの中ではどんな変化が起きているか、その時周りの人たちはどう対応すればよいのかを、医療従事者である助産師から説明し、考えてもらうことにポイントをおいて話しました。

カラダの変化と言う視点から、女性の出産、育児だけにフォーカスするのではなく、男性の変化、そして女性の生涯の変化として更年期のテーマまで広げてお話をさせて頂きました。少しテーマが広範囲になりましたが、女性のカラダの変化だけでなく、男性のカラダの変化を同時に知ることで、お互いに相手の生物学的な性別によるカラダの変化を知ることで、これまでと違う気づきが生まれたのではないかと思っています。

「カラダの変化」と社会で活躍することとの関係
多くの人は自分のカラダのことを知らないし、異性のカラダも当然知りません。だからまず自分のカラダのことを理解するところから始める必要があります。そのためには、自分のカラダについて興味を持つことが大事だと思います。

そして、人生においてキャリアを築くとき、自分のカラダに変化があることを理解した上で、自分の活動をどのようにしたいかを考慮し、プランを立てることが大事です。カラダの変化があることを知っているのと、知らないでは実は大きな差が生じることが、まだ認知されていません。いくら気持ちは積極的に行動しようと思っても、カラダの変化によってそれが叶わない時はストレスになるため、自分のカラダの変化と行動計画を一致させる方法を考える必要があります。

また社会で活躍すると言う意味も変化しているのではないかと思います。

活躍することを「パフォーマンス」と捉えたら、そのパフォーマンスが高くなる対象は、所属する組織だけのことを考えていては理解できないことが、最近出てきていると思います。それは、課題(テーマ)を起点に、課題解決に必要な関係を自社だけでなく、外部との関係を築くことで解決しようとする動き(インタープレナー)が活発になってきているからです。

つまり、従来は企業が行動するために目的を提示し、必要な人材を集めることで、目的が達成され、その達成度合いを「パフォーマンス」と表現していたと私は解釈します。しかし、今は個人が課題を感じ、解決するために行動し、目的に共感する仲間を集めることで、組織が生まれ、個人が所属する組織は必ずしも1つであるとは限らず、複数に所属することもあります。つまり、個人の視点にたって、社会で活躍する、パフォーマンスを高めると言うことは、自分ごととして課題を捉え、解決するために活動するために、最適かどうかではないかと考えます。そのためには、常に、自分が選択できる状態にある必要です。

この辺りのテーマは、もう少し掘り下げてこれから考えるテーマになると思いますので、考え方が整理できたら、報告させていただきます。

Newsletter 2021/05 vol.45

4月末に再び緊急事態宣言が出されたため、ゴールデンウィークはステイホームとなり、久しぶりにたくさん本を読むことができました。買って読んでない本が何冊かあり、その本をようやく読むことができたので、少し知識をアップデートすることができたので、これから夏に向けて、新しい視点で活動できるようになりました。

「始動」つながりで、プロジェクトを始動

「始動」つながりで、1年先に参加されていた堤さんとようやく3月末、オンラインでお会いする機会に巡り合い、4月上旬に初めてリアルでお会いすることができました。お互いが持つ出産、育児に関する課題や世界観を共有したところ、同じようなゴールを目指していることがわかりました。

具体的には、

おばちゃんとITを活用すれば、「虐待、育児ストレスをゼロにできる」
そして、安心して、安全に出産、育児ができる地域社会を実現することができる

と言うことを、実現したいのです。

これを実現するためは、お互いのリソースを持ち寄り、組み合わせることができれば、十分に実現できるという感触を持ちました。そのためには。全体感の共有と役割分担、そして協力者が必要です。

単独ではなかなか前に進めることができなかったことも、点と点がつながり、線になったことで、ようやく動き始めたと言う感じです。SUNDREDでいう「クエスト」のフェーズにようやく進んだって感じですね。

「出産、育児」について学ぶきっかけの提供

出産、育児は、学ばなければできないということを、初めて出産、育児をする人たちが認識していないという課題があります。そもそも学校や家庭教育の中で、学ぶ機会もなかったし、きっかけもないのが現実です。この課題に対して、男性育休を推奨する企業や女性活躍を推進する企業に協力してもらうことで、学ぶきっかけをこれから出産、育児をする従業員に提供することで、解決できないものかと活動してきたことが、ようやく実りそうなところまできました。5月に企業でワークショップを開催することが決まり、行政が主催するワークショップも始めることとなったので、ようやくスタートです。

「「パパ」の戦力化計画」をnoteに公開

人事部が主催する「育休取得セミナー」に参加したとき、出産、育児に関する休暇の制度を中心に説明したいたのをみて、少し残念な気持ちになりました。これから出産、育児を始めようとする社員の状況や不安に寄り添っていない感じがしました。彼ら、彼女たちが聞きたいことは、育児をしながら仕事をするにはどうしたら良いのか、そのためにはどんなサポートや事前の調整が必要かなどのアドバイスだと思います。また良好な関係で仕事をしていれば、出産、育児という生命をかけての大一番というときに、何か困ったことがあれば、信頼できる組織であれば、助けてくれる関係であることは疑うところではありません。感情のない事務的な手続きや制度だけの話をされると、不安になってしまい、テーマと内容にギャップがあると感じました。

制度ありきでなく、制度は状況に合わせて作れば良いと思います。

このような体験から、育休取得、さらには男性育休について理解を深めるためには、もう少し踏み込んだインプットが必要と感じたので、自分の視点から感じることを文章にしてみました。
特に、現代の育児においては、パパの協力は必須であり、大事な戦力であるということを、家庭でも職場でも理解しておく必要があるという思いをベースにしてまとめました。

今回はじめてnoteにて、有償(300円)で販売してみました。

「パパ」の戦力化計画

https://note.com/cosolab/n/n8907558b325a

ご興味ある方、ぜひアクセスしてみて下さい。

Newsletter 2021/04 vol.44

今解決しようと取り組んでいる課題は、「産前産後」という時期の出産、育児における「産後うつ」というテーマです。本当にビジネスとして解決できるのか、どうすればビジネスとして解決できるのか激しく悩んでいます。だからその悩みを整理するために文章にしてみました。

1)視点を変えてみる
「産後うつ」と表現すると、病気というイメージが強くなり、病気を治す方法や診断する方法がどうかということになり、医学的なアプローチとなるため、時間も費用もかかり、非常に難易度が高くなります。
自分が解決したい課題は、病気を治すのではなく、出産育児における当事者たちのストレスを軽減し、精神的に追い込まれないようにしたいのだと整理しました。

→「育児ストレス」を軽減する仕組みを作りたい

2)当事者が事前に必要としていない
出産育児の大変さは当事者になって初めてわかるため、妊娠期やその前から大変さを訴えてもこれから出産する人たちには響きません。これまでの人生で、家庭や学校で出産育児について学ぶ機会がなく、学ぶ必要があることすら認識していないため、まず「学ぶ」きっかけから気づいた人が作る必要があります。これは当事者のニーズではなく、出産育児の大変さを経験した人たちから出てきるWantになります。当事者の強いニーズではないため、強いニーズに変えるためには、誰かが気づく「きっかけ」を提供する必要があります。

→企業に協力してもらいワークショップを開始し、「気づき」を提供する

3)課題は複合的で、ソリューションは1つではない
出産育児の大変さは当事者のライフスタイルやワークスタイル、子どもの成長や健康状態なども関係するため、一般化して多くの人を対象に話をすることが難しくあります。当事者が課題と感じていることが、複合的な要因によって起きていることが多いため、1つの解決策だけではスッキリしません。だから課題に対して、複数のソリューションを組み合わせることが必要とされ、複数のソリューションを組み合わせて、連携し、ソリューションを提供することが求められます。そのためには、自分たちが提供サービスも外部サービスと容易に連携できるように準備が必要であり、デジタル化しておくことが必須と考えます。

→「育児ストレス」をデジタルで可視化するため、Webサービスの開発に着手する

4)従来のビジネスという発想ではなく、新しいビジネスの考え方で捉える
出産育児の大変さをスッキリ、全ての人たちの課題を解決しますということは無理です。
また、当事者が課題を認識しておらず、市場を創るために啓蒙、啓発が必要な状況では、スタートアップ企業が少し動いただけではほとんど影響を与えることができません。また、同じような課題を解決しようと挑戦しているスタートアップ企業があり、彼らが自分たちのソリューションを単発で提供しても、全ての課題を解決できないので、同じ思いを持つ「同志」として行動し、より大きな動きを創る活動が必要となります。
これは従来のビジネスやスタートアップ企業で言われる市場における独占的地位や競争戦略とは異なる発想で、既存の価値観ではなぜビジネスとして取り組むのかという問いに応えることができません。ただ人の課題であり、人が困ることだから、やるしかないと思うので、既存のビジネスの発想や価値観ではないアプローチで挑む必要があります。

→「人が困っているのだから、気づいた人が助けるしかない」と決意を再度する

5)「新産業を創造する」という考え方
人間中心の社会「Society5.0」を実現するために、既存社会から何をアップデートしなければならないかを考えているSUNDRED社の活動に、「インタープレナー」として少し関わるようになって、考え方が変化しました。これまではスタートアップとして、限られたリソースで事業を立ち上げるために、事業の対象を絞り込み、一点突破できる方法を基本に考えてきました。再度社会に目を向けたとき、現代の課題は複合的な課題が多く、複数の課題を同時に解決する仕組みが求められていることを感じます。だから自分たちが事業として遂行するところは絞り込んでいても、解決する課題は複数の課題を横断的に考えていく必要があります。つまり、事業はターゲットを絞り、考える課題は横断的に行うと言う2軸の視点が必要です。

→ライフステージで課題を考えるために「プレコンセプションケア」も考える

6)課題解決のため専門家の枠を超える
最近、産前産後の課題をビジネスで解決しようと事業をスタートしています。その多くは、医師や助産師などの医療従事者が発起人となって活動されていて、非常に良い流れと思います。産前産後の課題は医療だけの問題ではなく、ライフスタイルやワークスタイルの問題であり、複合的な社会の課題ですので、ぜひ医療従事者に議論を閉じずに、医療以外の専門家や生活者の人たちも巻き込んで、課題解決に共感を持って活動している「仲間」として動いていきたいと思います。

→医療従事者などの専門家と企業や課題当事者と繋ぐ役割「インタープレナー」になる

7)社会課題はノウハウだけでなく、「仕組み」で解決する
これまで現状をより多くの人たちに理解して欲しくて文章にしてきましたが、本当に届いて欲しい人たちへは文章では届かないのではないかと感じています。また専門家が持つ職能をそのまま顧客へ持ち込んでも、ビジネスにはなりません。なぜなら医療であれば保険が適用され、行政が提供するサービスであれば、非常に安価にサービスを受けることができるからです。しかし、医療サービスでも行政サービスでもカバーできていない課題があるから、既存のサービスでは解決できずに、出産育児を大変と感じる人が多くいます。
また、今の医療サービスも行政サービスも直接的に手を差し伸べる範囲で提供されるものが多く、人に依存するノウハウを提供するサービスが中心です。この領域にビジネスとして解決するチャンスがあるとするならば、範囲を限定し、人に依存するノウハウから、サービスを提供する範囲に制限がなく、人のノウハウだけに依存しないで対応できる「仕組み」を創造するところにあると考えます。そのためにも、課題を「仕組み」でアップデートする必要があります。

→まさに、始動で学んだ「WAO!」です。只今、思案中。

今悩んでいることを整理しながら、クリアになっていること、まだクリアになっていないところがありますが、気づいた人が課題解決に向けて行動するしかないと言う思いは変わらないので、また今月も活動していきます。

Newsletter 2021/02 vol.43

先月はいろいろ動きがあり、その内容もバラバラですが報告します。

三井住友銀行に法人口座を開設
先月、ようやくリアルな銀行に法人口座を開設することができました。
これまではネット銀行にしか法人口座がなく、いつかはリアルな銀行で口座を開設したいと思っていましたが、なかなか新規に口座を開くことができませんでした。今後のビジネスの発展において、法人、個人とお付き合いをすることを考えた時、利用しやすい口座がないと不便だと思っていたので、少し口座を開設できて安心しました。

リアルな銀行の口座開設は起業してからの念願でもあったので、地味に感慨深いものがあります。

「「パパ」の戦力化計画」制作中

2/12の日経MJで、現在の子育てはパパも大変と問題提起をしてもらい、自分たちの活動についても記事にしてもらいました。少し社会へ発信できたかと思い、一歩前進したような気持ちになりました。
ただ現実はまだまだ育児において「パパ」が戦力として重要でるということを、社会は認識されていません。どうすれば認識してもらうことができるかと考えたところ、文章に起こそうということとなり、冊子を制作することにしました。

「パパ」の戦力化計画 核家族・共働き育児について(ドラフト版)

1)目的

・出産、育児において「パパ」は重要な戦力であることを広く発信する
・より多くの人たちに「パパ」の戦力化の重要性を伝えるために、個別の事象や感情に応えるのではなく、統計や論文等のデータを中心に情報を整理し、倫理的に理解できるようにする
・「パパ」の戦力化の必然性を感じた人が具体的に行動できるように、具体的に何をすれば良いか、誰と相談すれば良いかを明確に伝える

2)利用イメージ

・企業の人事部門を介して、これから出産、育児を始める社員に冊子を配布し、出産、育児について事前に学ぶ必然性と学ぶきっかけにしてもらう
・出産、育児について学ぶ必然性を理解した後、具体的に学びたいという人が増えてきた時に、オンラインでセミナーを開催し、対応する
・より具体的に、個別の課題に対応してほしいというニーズに対しても、個別にオンラインで相談に対応できるようにする


3)冊子を配布する対象(ターゲット)

・企業の中で、「男性育休」について検討、推進している担当者(人事部門)
・これから男性育休を取得しようと考えている男性社員
・自然科学系(理系)出身の女性(「リケジョ」)で、これから出産を控える社員
・出産、育児について学んでみたいという人たち全般

4)今後の計画

・3月末ごろに内容をFIXし、完成する予定です。
・4月から必要な方へPDFで配布させていただきます。
・冊子を印刷するかは現在未定です。

本冊子について、ご興味がある方、ご連絡ください。

今、8割くらいはできているので、ドラフト版をお渡しし、ご意見やコメントを頂き、内容を充実させていければと思いますので、ご協力をお願いします。

Newsletter 2021/02 vol.42

2021年ももう1ヶ月が経過。
今月も活動状況を報告させて頂きます。コロナ禍でオンラインで面談したり、コミュニケーションを行うことにスタンダードになり、スケジュールを見ていたら先月は思っている以上に多くの人とお会いしていたことに気づき、ちょっと驚きました。

アンケート調査について

アンケートにご協力ありがとうございました。
2回目の首都圏を中心に緊急事態宣言が出され、在宅ワークが増えて、前回の時と同じように在宅ワークと育児の両立に苦しむ人が増えることを懸念し、在宅ワークと育児をテーマに先月中旬から月末までの期間にアンケート調査を実施しました。皆様のご協力により、77名の方(女性24名、男性53名)にご回答をいただきました。アンケート調査を実施した背景には、法人向けに従業員を対象に産前産後に関するサービスを提供しようとしたときに、現代の子育て世代の世界観と企業が想定している子育て世代の世界観とのギャップがあり、同じ「子育て」という言葉でもイメージするものが違っているのではないかという仮説があったからです。現在子育て中で仕事をされている方から具体的にコメントでもご意見を伺い、現実の課題を認識することができました。今、アンケート結果を集計してますが、傾向としては、女性より男性の方が、在宅ワークにより負荷が高まっているような傾向がある感じがしています。その理由は、今回のアンケートに協力いただいた8割くらいのパパは非常に育児に積極的に参画している人であり、通勤していたときよりも、在宅ワークになってより一層家事、育児に参画する機会が増えたからだと所感を持っています。これからより詳細に考察をしていいきますので、今後発表させて頂ければと考えています。

音声SNS「clubhouse」の衝撃

1月下旬くらいから「clubhouse」というアプリが話題となり、roomを開設することで、リアルに会話が簡単にできるようになりました。このroomを医療従事者や子育て支援をしている方、ママ自身が解説し、気軽にいろんなテーマについて話し、情報が交換されるようになりました。直接、子育てに奮闘しているママやパパの声を聞けるようになったことは、非常に大きな変化で、衝撃でした。
ただ子育てに関するroomの多くはママを対象とするものが多く、「パパ歓迎」と書いていても、実際に入っているのはほとんどがママで、男性であるパパは少数です。この構図を変えていかないと子育ての課題は解決しないと思うので、自分たちの活動を多くの人に伝え、パパの戦力化とパパをサポートする必要性を訴えていこうと思っています。
この音声SNSは気軽に雑談できるだけに、ダラダラとのめりこんでしまう危険性が高いと思うので、個人的にはそこそこで留めておこうと思います。

「産後(の)うつ」「育児うつ」を防止するために

これまでも何度か企画を説明してきた産後のメンタルヘルスに関するソリューションの実証実験を行う計画を進めています。この実証実験を行うにあたっての詳細なプランについては近日中に発表させて頂きますので、お待ちください。
3月くらいにクラウドファンディングを企画したいと考えていますので、ご協力よろしくお願いします。

Newsletter 2021/01 vol.41

新年あけましておめでとうごうごいます。
本年もよろしくお願いします。

昨年はCOVID-19の感染拡大により、様々なことが大きく変化した1年であり、これまでの仮説を試行錯誤することができた1年であり、大きなチャンスを感じる1年でした。今年はその試行錯誤で得た知見を、より具体的にカタチにする1年であり、ビジネスとして立ち上げる1年にしたいと考えています。そんな思いをメンバーと共有するため、元旦から事業計画を討議する時間を得て、スタートしました。
今年取り組む3つのテーマについてご説明します。

1.出産・育児に関して「パパ」をケアする仕組みにこだわる

今の子育て世代は、ママとパパと二人で子育てをすることが前提です。これまでのようにパパはママをサポートするという補助的な役割ではなく、パパも主体者となって出産・育児に関わっていくことが当たり前という風潮になってきています。しかしながら、初めての出産・育児はママもパパも初めてのことばかりで、知らないことばかりです。「○○すべき」と言われても、できないことは当然であり、そんなできないことを周りに相談できない状況を改善する必要があると考えています。

また、出産・育児はこれまで女性が行うことであるという前提でいろんな仕組みができていますが、前述の通り夫婦二人で子育てをする前提に変わったことで、「ママ」だけでなく、「パパ」も含めた視点で考える必要性があります。この「パパ」という視点は、株式会社こそらぼを起業した時からずっとこだわってきた視点であり、より一層こだわって考え、広く外部へと発信していきたいと思います。

2.「産後うつ」の予防に注力する

COVID-19で活動が制限され、外出も制限されたことで、出産、育児の孤立が進み、年末のレポートでは「産後うつ」に罹患している人は通常10%ですが、昨年は20%まで上昇しているとありました。また、企業は在宅ワークを推奨することで、ワークスタイルを変革することでプラスの効果もありますが、育児と仕事の両立という難しさも顕在化しており、メンタルヘルスに影響がではじめています。

出産・育児に関するメンタルヘルスの課題に関して、自分たちでできることは何かを考えた時、治療はできないが、ITと専門家とのネットワークを活かすことで、予防はできると考えたので、それをまずカタチにして、本当に「産後うつ」を予防できるか、またどうすれば「産後うつ」にならずにすむのかを考えていきたいです。

3.経験と勘を可視化(データ)し、分析可能な状態にする

少子化の問題を考える時、夫婦間の「コミュニケーション」がキーになります。出産、育児はこれまで経験と勘で行われてきたため、アドバイスする人によっても言うことが違うし、その状況によっても対応が異なるため、これが正解と言うこと難しい領域です。そして、出産、育児はこれまで女性が中心に行ってきた背景もあり、女性が状況に応じて判断し、対応してきました。しかし、夫婦二人で出産、育児をするようになると、「共有」が必要になり、「コミュニケーション」の重要性が高まります。その時に求められることが、「なぜ?」という論理性です。実生活において、論理とか言うと、すごく面倒臭い感じがしますが、ここで言いたいことは、状況を説明するときに「なんとなく」ではなく、「こうだから」というストーリです。そのストーリを説明するときに、一般化されたお互いが認識できるものがあれば、よりコミュニケーションが円滑にできるのではないかと考えています。この一般化するための1つの手段が、いろいろな育児のやり方を記録し、分析可能な状態にすることだと考えています。これを「産後うつ」のテーマと合わせて、まずはチャレンジしていきたいと考えています。


今年はなんとかして「0→1」の壁を越えたいと思っています。
多くの人たちに相談させて頂く機会が増えると思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

Newsletter 2020/12 vol.40

今年も師走。
1月から中国が何やらCOVID-19で大変というニュースから始まり、あれよあれよと日本だけでなく、世界に広がり、仕事も生活も全てが一変しました。そんな1年でしたが、株式会社こそらぼとしては大きく動いた一年でもありました。

1)母乳と赤ちゃんの免疫の関係を調べるための共同研究を開始
昭和大学との共同研究により、昭和大学病院で出産されたお母さんと赤ちゃんに協力を頂き、初乳(生後3日)、移行乳(生後14日)、成乳(生後30日)をサンプルとして提供いただきました。またその時の赤ちゃんのうんちもサンプルとして提供頂き、メタゲノム解析を実施しました。またそれと同時に、アンケートにも協力頂き、母乳とメンタル(産後うつ)に関しても相関がないかと考え、分析を行いました。
結果としてはサンプル数が少ないため、決定的な因子が見つかったわけではないので、継続的にサンプルを採取し、相関関係を見つけていければと考えています。

2)COVID-19に関する論文調査
1月後半ごろからCOVID-19が中国で感染が拡大し、日本にもその影響が出始めた頃に、ライフサイエンス分野に関わる有志が集まり、情報収集及び交換をするようになりました。そして、COVID-19が周産期にどのような影響が出るのかについて、国際的な論文が発表されるようになった頃に、その論文をWordpressのDBに登録し、時系列に閲覧できるようにしました。毎日、医療従事者の方は患者さんに向き合っているので、論文をいちいち探す必要がないように、また何か素人でも協力できることはないかという思いで論文を探しては登録していきました。

3)「東京里帰らない人応援プロジェクト」
3月くらいから病院はCOVID-19の対応でバタバタしていた頃、立ち会い出産、面会の中止など出産についても状況が一変していきました。また産前産後の実母の支援が実家へ帰ること、実家から自宅への移動が制限され、妊産婦の孤立、育児の立ち上げの困難を懸念し、東京都の開業助産師と一緒に急遽プロジェクトを立ち上げ、支援に乗り出しました。
実際に困っている人へのアクセスは初めてであり、非常に多くのことを学ぶ機会になりました。その1つはあまりにも助産師という職業が一般の人、特に産前の人たちに認知されていないこと。2つめは新しいサービスを認知することの難しさ。3つめは産前教育の必要性と出産育児においてパパは大事な戦力であるということ。
またこのプロジェクトを立ち上げて活動したことで、寄付や支援を頂きました。人のつながり、気持ちに感謝です。

4)助産師さんたちの活動を支援
「東京里帰らない人応援プロジェクト」は東京都の助産師の方たちの活動で、それ以外にもCOVID-19で助産師の活動のオンライン化が急速に進み、Webサイトの立ち上げをサポートしてり、オンライン両親学級の予約管理(CRM)のシステムのサポートをしたりしました。それにより具体的にどのような業務、データの管理項目を把握することができたので、助産師が利用するためのケア記録システムを作るためのイメージがしやすくなりました。緊急事態宣言により在宅テレワークが中心になり、いつでもサポートできる環境であったので、正直非常に支援しやすい環境でした。

5)始動Next Innovator2020
COVID-19で産前産後ケアも一気にオンライン化が進み、オンライン両親学級やオンラインイベントが広がり、それに関わっていたこともきっかけとなり、経済産業省が主催する「始動Next Innovator」に応募し、参加することになりました。解決したい社会課題を整理し、ビジネスとして解決することを最終的に事業計画書とピッチにより発表するというプログラムです。このプログラムの講師陣が今の日本でトップレベルの人たちで、毎回刺激的なテーマでレクチャーしてもらうことができるという贅沢な時間でした。また参加者も大手企業の新規事業を考えている人やスタートアップで勢いがある人が集まっており、この仲間も刺激的な人ばかりでほんと楽しい時間でした。何よりもこのアルムナイはすでに600名もいるというから、アイデアの宝庫であり、貴重なネットワークであり、通称「始動マフィア」というらしく、大きな財産を得た感じです。
残念ながら、シリコンバー選抜にはなりませんでしたが、出産、育児の課題をメンバー100人に発信し、メンターやスタッフの方数十人に発信する機会を得たことは大きいと思っています。また、「少子化」という新たなテーマを追加し、考えることになったことは自分自身にとって新たな気づきであり、グローバル化へのチャンスだと感じています。

今年もまだビジネスモデルを検討する時間に費やし、マネタイズまではいきませんでしたが、ステークホルダとの関係、マーケットに関する距離感は確実に近づいたし、自分たちの立ち位置を発信できる関係ができてきたと実感できた一年でした。

2021年はいよいよマネタイズ、ビジネスとしてスタートできるように頑張ろうと思います。今年1年ご協力ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします。

Newsletter 2020/11 vol.39

“法人向け「パパもケアする助産師」による男性育休準備セミナー“のコンテンツ化

出産、育児の課題解決を考えていると、産前に課題を認識し、準備する仕組みが作れないかと悩んでいました。始動でメンターをされている方と討議させてもらったときに、この課題をクリアできそうな示唆を頂きました。それは産前に企業が開催する育休に関する社員むけの説明会とコンテンツです。最近、「男性育休義務化」の議論もあって、非常に関心度が高いテーマでもあるので、コンテンツをきっちり作ることで、産前の人たちに訴求できるのではないかと期待しています。

そもそも「男性育休義務化」について

今話題になっている「男性育休義務化」の議論、多くの人は誤解しているように思います。議論されている内容は、

“企業は育休取得対象者に対して、取得する権利があることを必ず説明する義務がある”

ということです。つまり、子どもが産まれたら必ず育休を取らなければならないというものではありません。あくまで企業から男性社員へ育休を取得することができるということを説明することを義務化するという内容になります。

なぜ、男性(パパ)が育休を取る必要があるのか?

一言で言うと、家庭内の体制不足。
産後の女性(ママ)はすぐに動くことができないため、赤ちゃんのお世話、ママの身の回りのお世話を誰かがする必要があるからです。現代は核家族の世帯が多いため、ママが動けないのであれば、パパが動くしかありません。

およそ7割の人は産後に実家へ帰り、実母や家族に身の回りのことをしてもらうため里帰りをします。しかし、晩婚・晩産により親の高齢化が進んでいるため、実家を頼ることも年々難しくなってきており、ますます自分たち夫婦でしなければならない状況になってきています。また今年はCOVID-19の影響で産前産後の里帰りを控え、実母を自宅に呼び、サポートしてもらうことを控えるケースが増えました。

二人で育児をスタートするもう1つの課題

実はママも赤ちゃんのお世話は初めてであり、パパも初めてと言うことです。

つまり、二人とも赤ちゃんのお世話をやったことがない中で、育児がスタートします。まさに「ぶっつけ本番」で、この生命を生かさなければならないと言う「プレッシャー(重圧)」を感じ、常に臨戦体制となり、休まる瞬間がない日々が続きます。

ここでのポイントは二人とも初めてと言うことを認識することと、そしたらどうしたら良いかを事前に考えて、準備しておく必要があります。しかしながら、事前にこの課題を認識し、事前に準備することはかなり難しいのが現実です。

大きなチャンス、企業の「男性育休義務化」の議論

前述の義務化の議論で、企業が育休を取得する権利があることを従業員へ説明しなければならないと言う文脈から、企業は制度だけを説明するのではなく、具体的に育休を取得して何をなければならないか、またなぜしなければならないかを説明する機会にすることで、産前にリアリティを持って準備の必然性を理解できるのではないかと考えています。また、もし自分たちでうまくいかない時は誰に相談すれば良いかもインプットすることで、事前に対策を講じておくことができます。

次に、誰から伝えるかがポイントであり、それを私たちは「(当然ママはケアできる)パパもケアする助産師」から伝えることができれば、効果が大きいと考えています。

今後の展開について

現在、企業が社員に対して育休取得に関する制度を説明しているセミナーの内容を精査し、それに代替する内容と実際に育休を取得して具体的に何をしなければならないかを説明する内容を追加し、妊娠期の今、どんなことに困っているかを「パパもケアする助産師」がインタラクティブに相談できる環境を提供できるように準備を進めています。

「パパもケアする助産師」からセミナーでお話するテーマ(企画中)

・育休制度および手続きの説明
・妊娠、出産におけるからだとメンタルの変化について
・育休中、どんなことをしなければならないかのか
・妊娠、出産、育児で困ったとき、どうすれば良いか

年内に数社、実際に企業向けにセミナーを実施させてもらいコンテンツの評価を得て、次年度より本格的に展開をしていきたいと考えています。

お願いごと

現在企画を進めているセミナーを実際に検証目的で実施させて頂ける企業を募集しております。もしご協力、ご紹介を頂ける企業があれば、ご連絡をよろしくお願いします。

Newsletter 2020/10 vol.38

すっかり秋になり、そろそろ今年も終盤になってきたところで、少し私たちの動きをカタチにしていろいろなことを試していきたいと思っています。特に、今年はCOVID-19によって、いろんなことが一気にかわり、その変化したことでよかったこともありますが、まだまだ顕在化してない課題も多くあると思っています。だからスタートアップにとっては大きなチャンスであり、アグレッシブに動いていきたいと考えています。
そのうちの1つが下記でご紹介する実証実験です。

妊娠・出産・育児に関する実証実験に関するご協力依頼

概要
従業員およびその家族を対象に、妊娠・出産・育児をサポートするために、助産師によるセミナーや個別相談の機会を提供することで、ぶっつけ本番、重圧の中の育児による大変さを緩和できるのではないかと仮説をもって、事業化に向けて準備を進めています。

背景
COVID-19による緊急事態宣言が出された後、在宅ワークで未就学児のいる過程では、精神的な負担が高まり、国際的な基準で鬱と診断されてもおかしくない人が57.6%だったと東京大学の研究チームが報告しています。子どもがいる家の中で仕事を四六時中行うことはかなりのストレスであり、仕事に集中できないためパフォーマンスの低下、さらには環境を変えたいという思いからの離職などのリスクが高まっています。

仮説検証
このような状況に対して、企業は従業員に在宅ワークをという前に、妊娠・出産・育児に関する支援施策を考える必要があるのではないかと考えています。従業員に明確な施策を出して、従業員を支援することを意思表示することで、従業員のモチベーションやロイヤリティが高まるのではないかと考えています。

実証実験
妊娠・出産・育児について、助産師が講師となり、従業員およびその家族を対象にオンラインでセミナーを行います。また個別に助産師にオンラインで相談することができる機会をご提供します。もし個別に自宅へ訪問してケアをしてほしいなどの要望があれば、助産師のネットワークを通じて、信頼できる地域の助産師を紹介し、対応することも可能であり、対応します。このような取り組みを企業が行った場合、従業員に喜んでもらえるか、また在宅での仕事と育児の大変さを周りの人たちも理解し、仕事のやり方が変わるかどうかを検証したいと考えています。


実証期間:3ヶ月程度
参加者: 1社あたり10家族程度
対象者: 妊娠・出産・育児に関係する従業員とその家族
費用: 別途相談
用意いただくもの:特になし

もしご興味ある方がいらっしゃったら、ぜひご連絡お願いします。

なぜここで助産師か?について

そもそも助産師とは

助産師というとお産をする人、産婆さんのイメージが強く、実際のところ身近に助産師を知る機会がないため、ほとんどの人はその役割を知りません。

助産師は、看護資格を取得した後、2年ほど専門の教育機関で学んだのちに取得する国家資格です。そして、医師と同様に開業権をもっていて、自ら助産院を開業することができます。日本では助産師として活動している人は36,000人ほどいて、その内2,800人が開業助産師です。日本の出産は99%が医療機関で行われていて、助産院はわずか1%しかいません。

助産師の仕事、役割は何?

助産師は何をしているかについて説明します。お産だけでなく、産後ケア、新生児ケア、婦人科健診、家族計画など、女性の一生を健康に保つために必要なことを多岐にわたって対応しています。お産において産婦人科医と助産師との役割がなかなかわかりづらかったりしますが、基本的には医師はCure(治療)する役割で、助産師はCare(ケア)する役割であるため、妊娠、出産、育児など多面的に対応することが求められています。

つまり、助産師は妊娠・出産・育児に関するスペシャリストであるので、産前から助産師と関わることできっちりしたアドバイスを受けることができ、疑問に思うことをストレートに聞くことで課題がクリアにすることができます。

また、産後、家庭で育児がスタートした時に自宅に助産師が訪問し、沐浴や授乳のやり方がわからない時、実際に目の前で赤ちゃんをケアする方法を教えてもらうこともできます。誰も始めての時はできないのが当たり前であり、ひとりで悩まずに助産師との関係が産前からあれば、産後気軽に相談できることで気分が楽になるのではないかと考えています。

このような思いは現時点ではまだまだ仮説ですので、冒頭に実証実験を行うことで、仮説を検証し、有効性を確認していきたいと考えていますので、実証実験にご協力を頂ける企業を募集します。

ぜひご興味ある方、よろしくお願いします。