Newsletter 2022/07/01 vol.59

6月末に梅雨が明け、夏本番。
暑い日も自宅でリモートワーク、何とか冷房を付けずに頑張っています。
(いつまで続くかは未定です)

「coe(こえ)」が「健やか親子21」に登録される!

6月末、厚生労働省が展開している「健やか親子21」に「coe(こえ)」が登録されました。ここに登録されたことで、地方自治体に活動するとき、少しはプラスになるのではと期待しています。「健やか親子21」に登録されたことで、少し「coe(こえ)」の利用者が増えたので、効果ありと勝手にワクワクしています。

健やか親子21(厚生労働省)

https://sukoyaka21-data.jp/search/projects/2923

「育児は男女共通の課題(仮称)」本の制作状況について

5月末から本の制作を始めて、1ヶ月。
大体言いたいことが文章になり、9割くらい文字にすることができました。
何となく本と言える感じになってきました。最も言いたいことはこれから文章にするので、いよいよ佳境です。

本になる前に、いろいろ意見を聞きたいことがあるので、討議に協力してくれる方、絶賛募集中です。こちらからお声がけさせて頂きますが、もしご興味ある方、ご連絡ください。この機会に、いろんな意見を反映し、子育ての課題を解決するアイデアをまとめて、実際に解決する活動に結びつけていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

今秋のイベントに向けて

秋のイベントラッシュに向けて、「coe(こえ)」をアワードやアクセラレータプログラムに可能な限りエントリーする戦略を実行中です。6月から8月の間に、7-8件エントリーする計画で動いています。採択されるかはわかりませんが、より多くの人に自分たちの活動を認知してもらい、一人でも多く協力者と出会えればと思っています。

自分たちの活動をはじめての人にわかりやすく伝えるために、本を作りながら、文字にしてみて、確認すると言うサイクルで、もう一段高みに上がるための準備を進めています。

今年の年末には、何か1つアワードが取れるといいなぁと思い、後半戦頑張ります。

Newsletter 2022/06/01 vol.58

またまた本を制作することにしました。

今回のテーマは、「共働き育児は男女共通の課題」とします。

今回は、出産、育児でWell-beingを実現するために、社会を構成するそれぞれの立場で何をしなければならないかを考えようと思っています。そして、多くの人たちに現状を知ってもらい、異分野でコラボレーションすることで、全く新しいアプローチで課題解決したいと思っているので、出産、育児に今は関係がない人でもわかりやすく、状況を説明するようにしようと思います。
また、育児だけでなく、少子化の課題についても掘り下げて行けたらと考えています。

もしこんなテーマを討議したいとか、こんなこと書いた方がいいのではないかと意見があれば、ご連絡ください。

3年ほど前に一度チャレンジしましたが、そこからまた3年活動し、特にコロナ禍でいろんなことが動き始めたこともあり、このあたりでこれまでの活動を振り返ること、これからやりたいことを文章にして、多くの人たちに知ってもらいたいと言う思いが強くなったので、本を制作することにしました。

前回のタイトルは「The First Diet for Life」とし、赤ちゃんにとって最初の食事である母乳についてあまりに知らないことが多かったので、自然科学、社会科学の側面から母乳および授乳、そして出産、育児を取り巻く課題についてまとめてみました。

(参考)noteマガジン:男性も「おっぱい」について学ぶとき
https://note.com/cosolab/m/m51847b7c0471

何社か出版社を回りましたが、反応がイマイチだったので、出版は諦めて、冊子として印刷して、名刺がわりに配布することして、配布しました。

もしご興味ある方、ご連絡ください。まだあと少しは在庫があります。

今回も出版できればと思っていますが、まずは原稿を書くことに集中します。
9月ごろには完成を目指していますので、できたら報告します。
いろいろヒアリングさせて頂くと思いますので、ご協力をお願いします。

今月は決意表明でした。

Newsletter 2022/05/01 vol.57

今年はゴールデンウィークを10連休にして、休養を意識して過ごしました。

年明けからかなりストレスフルな生活だったので、連休前半は何もせず身体の回復に努め、後半にはかなり疲労感が抜け、復活しました。

頭がスッキリしたところで、連休中、「DX CX SX」(八子知礼著)を読み、子育てとデジタル、そしてビジネスの関係を整理してみました。

「DX CX SX 挑戦するすべての企業に爆発的な成長をもたらす経営の思考法」
八子知礼著

この著書では、デジタル技術を活用することで、現在の事業をアップデートし、デジタルな事業へと変革する必要性とその方法論を解いています。現状を「DX1.0」とし、デジタル化することを「DX1.5」、さらにDX1.5を活かして「デジタルツイン」を実現し、リアルなことをデジタルな空間でシュミレーションを行い、新しい価値を提供することを「DX2.0」と定義しています。

この考え方に基づいて、こそらぼの現状を整理してみました。

  • DX1.0  

出産、育児および子育て支援は、子育てで大変な人たちを助けてあげたいと思っている人がたくさんいますが、子育ての当事者から大変ということが発信されにくく、育児が始まると目の前のことで精一杯となり、助けを出しづらいため、子育ての当事者と助けたいと思っている人や事業者とをマッチングできていない課題があります。また、子育て支援は、リアル対面を基本とした手を差し伸べるタイプのサービスや事業が多いため、支援できるエリアが限定的で、広域で提供するという発想があまりありません。

このような課題に対して、「coe(こえ)」を提供したことにより、子育て当事者と応援団とをLINEを通じてデジタルでマッチングし、コミュニケーションをデジタル化したことで、エリアという概念を超えることができました。そして、地方自治体の協力を得ることができたことで、子育てに関するステークフォルダーをデジタルで繋ぐことも可能になりました。

・DX1.5
「coe(こえ)」を通じて、子育て当事者である利用者と応援団がテキストで会話することで、会話の内容をデータで蓄積でき、分析が可能な環境ができました。
今後は、会話の状況から、虐待や産後うつの予兆を応援団が察しつつ、その会話のデータから「喜怒哀楽」の状態を層別化することで、虐待リスクや産後うつの発症リスクなどを会話のコンテクストから予測可能になると考えています。このあたりの開発を次は設計していきたいですね。

  • DX2.0

「coe(こえ)」の利用者と応援団のコミュニケーションから虐待や産後うつのリスクを評価できるようになれば、その次にやるべきことは、デジタル技術を活用したリスクに関する可視化とソリューションの開発であり、これがまさに新しい事業へのチャレンジとなります。これは以前から検討を進めている母乳の状態から健康状態を評価できないかというアプロートであり、母乳の状態から抑うつ状態がわかれば、従来の自己申告や問診などのアナログなアプローチでなく、「coe(こえ)」の会話から抑うつ状態を察し、母乳を検査することで、「少し休憩したほうが良い」というドクターストップをかけることができ、深刻な状態にならずに済むのではないかと思います。
また、コミュニケーションをデジタルにしたことにより、地域に限定して活動している子育て中の人たちを応援したいと活動している人や事業者に誘導することが可能になり、なかなかマッチングできない課題も解消できるのではないかと考えています。
これだけではデジタルツインとはならないため、DX2.0の世界についてはもう少し掘り下げて考える必要があり、まだ考えるべき課題が残っています。

これまで出産、育児の課題をイノベーションで解決すると言いつつ、なかなかイメージを伝えることができずに苦戦してきましたが、DX2.0という考え方をもとに、頭を整理したことで、かなりクリアになりました。

これからやるべきことは、これまで考えてきたことと変わりませんが、構造的に整理することができたので、より多くの人たちを巻き込み、スピードを加速できるのではないかと、ちょっとワクワクしています。

ほんと前進あるのみ!そして、「coe(こえ)」の利用者が増え、この整理した考え方をもとに、DX2.0の世界を現実のものしたいと思った連休でした。

Newsletter 2022/04/01 vol.56

いよいよ4月。
今年はノートに活動計画を書きながら、毎月どのように過ごすかを考えて、行動しています。いくつかのテーマが並行して進んでおり、その中でも新しいテーマが「離島に子育てを学ぶ」です。産前産後に起こる課題解決も重要なことであり、この課題解決はこれまで通り取り組んで行きますが、そもそも子育ての課題の先にある課題は何だろうと考えた時、少子化という問題が近いところにあるが、まだあまり踏み込んで取り組んでいる人が少ないテーマだなぁと思っていたところ、出生率の高いところ、低いところの資料をみて、興味をもったことがきっかけとなり、実際に行動を起こしてみることにしました。

離島に子育てを学び、少子化を考える

実は今も離島は出生率が高く、今回訪れた多良間島(沖縄県)は数年前まで3.0を超えていました。そんな離島になぜ出生率が高いのかを学ぶことで、日本の少子化対策に関するヒントがあるのではないかと思って、多良間村の伊良皆村長に会いに行きました。
多良間村は宮古島から西へ60kmほど行ったところにある離島で、人口1124人です。この多良間村は、内閣府が発表している1980-2000年の20年平均の出生率が3.15で日本一の出生率が高い自治体とされています。また、「日本で最も美しい村」にも選ばれている村です。

多良間村は、多良間島と水納島から構成されており、宮古島から飛行機かフェリーで行くことになります。

今回、多良間村に提案してみた内容は、こんな感じです。

妊婦健診をオンラインで

多良間村には診療所はありますが、病院がないため、妊婦健診は2ヶ月に1度、宮古島へ行くことになります。健診と健診の間を、オンラインで助産師がサポートしたり、両親学級なども開催することで、出産育児をサポートするモデルを、オンラインを活用することで実現することで、島民の出産育児の不安をサポートするモデルは成り立つかを提案しに行きました。また、通常、妊婦健診に関しては沖縄県が14回分の検診チケットを配布しているので、実際に健診で利用するチケットは半分くらいで、残りの半分をチケットを活用することで自治体としての新たな負担はなしというところがポイントになります。

地域の濃い関係とオンラインの緩い関係

離島は人間関係が濃密で、みんなでいろんなことができる反面、すべてみんなが知っているという状況になり、あまり周りに知られたくないことを気軽に相談できる関係がないということが課題ではないかと考えています。直敵的な関係でない、間接的な関係で相談できる「coe(こえ)」のニーズがあるのではないかと思い、提案してみました。

研究テーマとして、離島に子育てを学び、少子化を考える

本題であるこのテーマについて研究を進めたいので、協力をお願いできないかと打診してきました。現時点で多良間村は以前のように出生率が高くはなく、人口減少が進んでおり、出生率がなぜ下がっているかを調べる必要があるという課題をお伺いしました。多良間村の子どもたちは中学を卒業すると、島に高校がないため、高校進学のタイミングで島を離れてしまい、その後戻って来ないため、人口減少が進んでいます。人口減少を止めるためには、島外に出ていかなくても教育を提供するか、島外からの移住者を増やすかの政策が必要となります。そのためには島の魅力を外部へ発信する必要があり、そのためには何が魅力かを理解する必要があり、多良間村の魅力を掘り下げるところから考える必要がありそうです。多良間村には、「守姉」という風習があります。「守姉」とは10歳くらいの女の子が兄弟や姉妹でない赤ちゃんの面倒を見るという仕組みです。子どもの時に赤ちゃんのお世話をすることは、自分が子どもを育てるとき、ぶっつけ本番にならずにすみ、今まさに現代の都市での子育てに欠けていることです。

この多良間村は現在も都会の出生率と比較すると、2人を超えているので、出生率は高い方であり、学ぶべきところはたくさんあります。
調査研究のテーマとしては、出生率が高い理由と出生率が低下した理由の2点であり、多良間村としてどんな魅力があり、それをどのように発信するかを考えることがアウトプットとしてのゴールとなりそうです。

今回の宮古島に数日滞在していたので、実は宮古島市の健康推進課にも飛び込みで訪問し、「coe(こえ)」の紹介に行ってきました。新規の飛び込み営業って何年ぶりだろうと思いながら、窓口を訪問し、「coe(こえ)」の説明をして、窓口でチラシを案内してもらえないかと相談してきました。チームの中で検討してみますとのことでしたが、いきなりの訪問者だったので、どうなるかわかりませんが、一つでも多くの自治体で案内してもらえるといいなぁと思っています。

Newsletter 2022/03/01 vol.55

まずは「coe(こえ)」の進捗から

昨年10月からサービスを開始している産前からLINEを通じて出産、育児を応援するチーム「ceo(こえ)」の利用者が100名を超えました。2月だけで50名の新規登録を頂き、少しサービスに勢いがでてきた感じです。クラウドファンディングでコミットした300名をサポートすることを達成し、年末には3000名を応援したいと思っているので、多くの人たちに知ってもらう活動をします。

ラジオ番組に出演

2月14日に人生で初めてラジオ番組に出演しました。Tokyo FM「The お仕事ラッド」という稲垣吾郎さんがパーソナリティを務める番組です。この番組に3分ほどですが、生放送でお話しさせて頂きました。多くの人が聴いていると思うと、緊張しますね。また、稲垣吾郎さんと実際に電話越しですが、お話していえると思うとさらに固くなり、口がうまく動きませんでした。公共の電波を使い、「coe(こえ)」の紹介をさせてもらうことができました。

また、この放送を聴いていた知人より、すぐに「聴いていました」とメッセンジーで連絡を頂き、ラジオ番組に出演したことを実感。そして反応があり、嬉しくなりました。

蛇足ですが
メディアに出ている人たちは視聴者が聴きやすい話し方を心得ており、話し方がスムーズでやはりプロだなぁと実感しました。

https://www.tfm.co.jp/trad/oshigoto/index.php?catid=4133&itemid=185547

オンライン展示会イベントに参加

「DMMフェムテックオンラインイベント」(2/16〜2/18)に、女性活躍、就労支援などの文脈で、「出産、育児」、「男性視点」というテーマで出展しました。このイベントのメインのテーマは、フェムテックであり、多少変化球かと思いましたが、個人的にはいろいろ学ぶ機会が多かったです。
オンラインイベントということで、自社のブースに来場していただいた方のログが残り、どこまで興味を持ってもらったかを、管理画面から見ることができ、その人たちへもコンタクトすることが可能な仕組みになっていました。これまでリード獲得とかナーチャリングとか概念的かつ感覚的に活動してところが、仕組みとして捉えることができ、実際にリードとしては7−80名ほど獲得することができました。そして、福利厚生サービスを提供する会社とは具体的に話が進みそうなので、これからが楽しみです。

子育ては「離島に学ぶ」

今、「NOROSI」というアクセラレータで、渋谷区や神戸市に向けて出産、育児のサポートをデジタル化し、市民が参画しやすくして、みんなで子育てできる社会を実現するための仕組みを提案する準備を進めています。この提案準備の過程で、「出生率」について調べたところ、渋谷区は日本で出生率が低い自治体ということがわかりました。では、逆に出生率が高い自治体はどこかを調べたら、沖縄県多良間島や東京都神津島などの離島でした。子育ての課題は、当事者の身体的、精神的な負担だけでなく、社会としては少子化、人口減少という当事者が見えない課題への対応が必要となります。その時、なぜ離島では、多くの子どもを育てることができるのかを、少子化を考えるヒントがあるはずだと考え、「離島に学ぶ」という活動を進めようと、準備をはじめました。
そして、離島に学ぶだけではなく、離島で不足しているものを、都市部から提供することで、相互にやりとりできる関係を作り、離島も都市部も現代の出産、育児をアップデートする仕組み、モデルを作ろうと考えております。

思いついたら行動ということで、3月末に沖縄県多良間村の村長を訪問し、提案することになりました。この結果、また報告させて頂きます。

まだまだビジネスになりませんが、いろんな人に課題を知ってもらい、活動に共感を頂く機会が増え、前に進んでいると思っていますので、自分のペースとなりますが、進めていきますので、ご協力よろしくお願いします。

Newsletter 2022/02/01 vol.54

1月もあっという間に過ぎて、もう2月です。

今年は計画的に活動をしていこうと思い、手帳でやりたいこと、やらなければならないことを書き込みながら、進めています。

今年やりたいことの1つに露出を増やすことを挙げえており、2月にオンラインイベントに参加することにしました。

2月16日から開催されるDMMオンライン展示会「フェムテック推進EXPO ONLINE」に参加させて頂きます。もし良ければ、ご参加ください。

「フェムテック推進EXPO ONLINE」 
2022年2月16日から18日

https://exhibition.showbooth.dmm.com/events/femtech2202/

このイベントの中で、会社紹介を目的とするピッチの機会を頂き、今その準備を進めています。これまで何度かピッチをしてきましたが、本当に難しい。なぜなら、参加者の状態によって、言いたいこと、伝えたいことが変わり、それをどう伝えたらよいかが決まらないからです。いつも悩み、うまくできません。

上手い人のピッチを見ていると、伝えたい情報がクリアで、説明の順番や内容に違和感を感じることなく、すっと入ってきて、それいいねという感じになります。このような感覚に聴衆をするためには、どうしたら良いのかを、今回もチャレンジしているところです。

そこで、今回はシンプルにいこうと思い、構成を考えはじめました。

原点に戻って、自分たちは何がしたいのか、何を実現するために活動しているかから始めました。そうしたらいくつか気づきがあったので、それらの気づきを今回は整理してみようと思います。

1)共感を得るためには、実現したい世界観が必要

出産、育児に関する大変さを多くの人たちに知ってもらいたいと思って、現在起きている事象をどこからか数値を引っ張ってきて、「ほらっ、どうだ」とばかりに説明しても、理解は示されるが、共感や巻き込むという次のアクションに結び付きません。課題を認識してもらって、次のアクションに結びつけるためには、共感が必要です。そのためにはネガティブな課題を認識した上で、それを解決すれどんな世界があり、その世界を実現するためにどのように目指しているかを示す必要があるということを、改めて考えたことで気づきました。

2)社会を巻き込み課題を解決したら、どんな世界が来るのか

出産、育児に関して、社会を巻き込み仕組みで解決することを手段とするならば、その目的やゴールは、今は「大変、大変」と当事者が感じ、耐えるしかない状況ですが、次にやることは「大変だけど、楽しい」と言える環境を作ることであり、最終的には「楽しくて、大変」という社会を作ることであると、整理しました。

3)これからの世代の人たちへのメッセージ

これから出産、育児を始めようと思っている人たちが、ワクワクするような世界観を示さない限り、子育てをやってみたいと思えません。基本的なことですが、今の出産、育児の課題に取り組んでいる人たちは、課題を多くの人たちに認識して欲しいという思いから、実現したい社会のイメージを十分に発信できていないように思います。これは私も反省しなければならないと思いました・

4)全ての人が自分ごととなるようにするためには?

出産、育児の課題を解決するためには、社会の巻き込みが必要です。しかし、まだまだ出産、育児は女性が中心であり、男性のかかわりは理解されていないように思います。しかし、共働き育児をストレスなく行うためには、育児における男性の位置付けを周りに理解してもらう必要があります。そのためには、この課題を当事者だけでなく、周りの上司、部下、同僚が「自分ごと」として考える必要があります。これが非常に難しく、なかなかクリアできない課題であり、ここを重点的にクリアするため、活動しなければならないと再認識しました。

5)すべての人が自分ごとにするヒントあり!

このように考えていた時、フェムテックの文脈で広告業界の第一線で活躍されている方と打ち合わせさせて頂く機会があり、そこで出てきた言葉が「男女共通の課題」という言葉でした。
そこから「共働き育児は、男女共通の課題です。」という表現が、非常に納得感のある言葉であり、産前産後というと女性の課題であり、男性という文脈を連想させることが難しく、育児という言葉も育児に参画する男性は増えていますが、世代によっては少し関わっただけ、メインではなく、サブというイメージであり、今のようにガッツリ関わっているという前提のイメージが作れませんでした。しかし、共働きの世帯が増え、男女ともに仕事をする時代になり、育児を始めると考えたら、産前から女性も男性も準備が必要だと気づくような気がしました。

言葉の力、やっぱりすごいですね。

今回のピッチでどんな反応を頂くことができるか、少し楽しみです。

また撃沈されるかもしれませんが、それはそれで新たな気づきであり、次につなげていきたいと思いますので、前進あるのみです。

もしお時間が許すようであれば、こちらのオンラインイベントにご参加ください。

Newsletter 2022/01/01 vol.53

新年あけましておめでとうございます。
本年もさらによろしくお願いします。

今年は昨年からの取り組み「coe」を中心により具体的なカタチにしていきたいと考えています。年末年始の時間を使って、計画を練りました。その計画を箇条書きにして、ノートに書き出し、常に意識して活動していきたいと思っています。そして、目標を達成するためにはどうすれば良いかを考えることも意識するために、今時点では空白にしてみました。ここはじっくり時間をかけながら、優先順位をつけて活動したいと思うので、動きながら考えていき、年末に振り返ることができるようにしようと思います。

昨年ようやくこれまで考えてきたことがサービスとしてカタチになり、サービスを利用する人が出てきたとことで、事業として成長するための因子、ドライバーについて考えることができるようになり、KPIを設定できるようになりました。モノがなく、モノを企画しているときは、空想に過ぎないことも、今はモノをベースに仮説を立てるところまで来ました。1年ほど前、スタートアップの試練の1つ「死の谷」について書きましたが、ようやく「死の谷」の入り口に差し掛かったという感じです。これからこの「死の谷」を超え、事業として継続性を訴求できるように、収益を上げることができる事業の柱となるものをしっかり築いていきたいと思います。まだまだ「死の谷」を超える道のりは長そうですが、準備を整えながら、乗り越えることができるように頑張ります。

「coe」は顧客基盤を構築するモノであり、収益を目標にするものではありません。だから事業の柱、幹となるは収益を生む仕組みは、2022年に「coe」をベースに立ち上げることをゴールにし、活動していきます。

余談ですが
私の周りには、新年に100個の目標を書き出したという方が数名いましたが、実際に目標を書き出してみましたが、なかなか100個は難しいですね。実際に、私が書くことができた目標は20個ほどです。1つずつ実現できるように前へ前へと進めていきます。

本年も引き続き更なるご協力よろしくお願いします。

Newsletter 2021/12/01 vol.52

今年もあと1ヶ月。
COVID-19でいろんなことが制限された1年でした。出産、育児に関わる課題はより深刻化、より内部化(家庭内)しており、早く解決方法を提供しなければという思いで、活動してきました。そして、夏にクラウドファンディングを開催し、多くの人に支援を頂いて「coe(こえ)」というサービスをリリースすることができ、1つカタチにできたことが、私にとって大きな成果でした。
そんな「coe(こえ)」の状況を報告します。

「coe(こえ)」を始めてみて

現在、10名ほどのママやパパに「coe(こえ)」を利用頂いており、LINEを使って対話を通じてサポートしています。実際にサポートしてみると、10人それぞれにドラマがあり、中には、精神的に追い込まれ、身体も疲弊しているので、行政と連携して、一時的に赤ちゃんを預かるようなケースも扱いました。また、「連絡が取れないなぁ」と思っていると、急遽入院されて「生まれました」と報告を頂いたケースもあり、ほんと産前産後は計画通りにはいかず、いろんなことが起こることを再認識しました。

家庭内に課題を溜め込まないために

「coe(こえ)」はママだけ、パパだけでも登録できるので、それぞれの立場で話をするので、家庭の課題についても話してもうらことができます。夫婦間の「家庭」の課題は家庭内に閉じて、外部に発信されてないかを改めて痛感しました。家庭の中でパパは大事な戦力であるということを今年ずっと発信してきましたが、どれくらいの人たちがそれを理解頂き、どれくらいの人たちが苦しんでいるのか実態がわかっていません。実際にサポートしてみると、まさに仕事と家庭の板挟み状態で苦しんでいることがわかりました。この課題は当事者の課題というより、周りの社会の巻き込みが必要な課題であり、それは私たちが発信し、社会に気づいてもらうように動かなければならないことがと認識しています。
一方、実際に「coe(こえ)」を提供し、外部に発信されない家庭の課題へリーチできたことは、産後の産後うつ、虐待などの課題解決に向けたきっかけができたことは大きな一歩であり、実行してよかったぁと思います。

家庭内の課題を溜め込まない解決方法として

「coe(こえ)」を利用頂いている方からのアイデアで、「こたえあわせ」という考え方を教えてもらいました。よく女性はトレイの便座を「下げておいて」と言いますが、男性としては「(手が汚れるから)上げとおいて」と言います。それぞれの立場からすると、正当な理由に見えますが、逆の立場だと疑問に感じます。本人にとっては常識(やって当然であること)だと思うことも、相手にとっては違うことって、家庭内ではよく起こります。一方的にその考え方を押し付けると、モラハラに発展することもあり、互いにストレスを感じることが増えてしまいます。また、家庭内の夫婦だけでは、どちらが正しいということも、二人なので一般化できないため、言うこともできません。だから、そんな疑問を第三者である「coe(こえ)」の参加者に聞いてもらい、賛同者がいるかを訪ねてみてはどうかと考えています。家庭内の夫婦問題を自分の中に溜め込むことなく、外部の人に聞いてもらうだけでも、気分は楽になり、相手に対して攻撃的にならなくて済むのです。

「○○すべき」の呪縛から解放するために

始めてわからないことだらけの出産、育児では、いろんな人からいろんな知識を得るため、何が正しいかを自分で判断できないまま、いつの間には全部しなければならないという思いが強くなります。そして、全部やろうと思って、自分を追い込んでしまう人が多くいます。そのことを「○○すべき」の呪縛と呼びます。
子育てを経験した人たちは、「適当でも大丈夫」というアドバイスをしますが、初めての人にとってはどこまでが適当かがわからず、優先順位をつけることができません。このような状況に対して、「coe(こえ)」で日々の日常のことを話していたら、どんな事情かを把握した上で、どこまで適当にして良いかを相談でき、優先順位をつけるお手伝いができます。この「〇〇すべき」の呪縛から解放するために、「coe(こえ)」が貢献できるようにこれからもいろいろ方法を模索していきます。

あと新たなニーズ、海外で子育てするママのサポートが必要!

「coe(こえ)」は母子手帳を配布するときをタッチポイントして地方自治体との連携を強化する計画を前提に進めています。また非対面であり、匿名の世界で関係性を生かしたサービス提供を想定しています。このような特性を生かしたモデルとして、海外で子育てしている日本人のママたちをサポートすることができるのではないかと海外駐在している人からアイデアをもらいました。現地の駐在者のコミュニティは関係性が濃いため、プライベートな相談がし難い状況で、海外での子育てでも孤立の課題は深刻で、精神的に追い込まれてしまう人が多いようです。この課題を企業に提言しても、すぐに動くことができないと想定されるので、すぐに「coe(こえ)」を紹介し、どんどんサポートしていこうと思います。

「coe(こえ)」のサービスをプレオープンして2ヶ月ですが、本当にサービスを提供してよかったと思います。困っている人がいて、その困っている人は出産、育児をする普通の人であり、そんな普通の人たちが困っていることを解決するきっかけを提供することができ、対話を通じて「話を聞いてくれて、楽になった」と言っていただく機会をもらいました。ビジネスになるかはまだ不明ですが、ライフワークとして取り組み、いつかビジネスになればと思っています。

クラウドファンディングにてご支援頂きました皆様に、本当に感謝です。
ありがとうございます。

来年はもっと加速できるようにこれから事業計画を作り、活動していきますので、引き続きご支援をよろしくお願いします。

Newsletter 2021/11/01 vol.51

最近、なかなか月初めにNewsletterが配信できてませんが、今月も報告させて頂きます。実際に、産前からサポートする仕組み「coe(こえ)」が始まりましたので、ご報告させて頂きます。

「coe(こえ)」によるサポートを開始して

10月から平塚市で母子手帳を受け取りに来た方に、「coe」のことを紹介するチラシ(紙)を配布して頂き、初めてチラシを見て、「coe」に登録頂いた時は、ほんと嬉しかったです。これまで企画してきたことや思いが、ようやく利用頂けたという思いで。一方、初めてのユーザが登録されるまで、3週間ほどかかったので、本当に「coe」を利用してくれるのかなぁと不安であったので、安堵の気持ちもありました。

これから注力すべきことはUX

サービスを利用するまでの流れを、利用者にとってよりスマートする必要があると考えています。

  • 役所で「coe」を紹介したとき、その場で「coe」を登録できるようにする

カウンターテーブル上に「coe」のQRコードを印刷した看板を置き、サービスの紹介を行った後、その場でQRコードを読み込み、「coe」を登録してもらうようにする。現状、役所では何枚かあるチラシの中の1つとして「coe」を紹介してもらっているだけなので、自宅に持ち帰ってから、登録となるので、反応が鈍くなってしまうので。

  • 個別にサポートするグループ作成までの手続きを自動化する
    現状は「coe」に登録してから、個別にサポーターがアサインされて、サポートするまで、手動で行っているため、時間がかかり、利用者にやってもらうことが多くなるため、煩雑になっています。これを改善し、「coe」に登録したら、すぐに個別の「トークルーム」を作成し、サポーターをアサインし、対話を開始するようにしていきます。

  • トークルームでの会話を人間味あるものにする
    LINEを使って会話を、個人間ではなく、個人と組織で会話すると、なんだか機械的にやりとりしているように感じてしまうことに、今回実際にサービスを提供して感じました。飲食店などで利用されているLINEを使ったサービスの対応が、ボットで対応していることに慣れているからかも知れません。これはこれでレスポンスという点で、すぐに返してくれるといことに利用者は慣れているので、そうでない場合、ストレスになるということもあり、どうすれば良いか、まだ答えはありませんが、考えるべき課題と認識しています。
  • 役所で申し込んでから母子手帳を受け取るまでの時間を短縮し、状況を正確に

母子手帳を申請してから受け取るまで1時間ほどかかりますが、この業務を見ていくと、人によるコミュニケーションが中心で、待ち時間が多いことに気づきます。妊婦さんの目的は、母子手帳を受け取ることであり、役所の目的はこの人は妊娠、出産をトラブルなくできるか、役所がサポートする必要があるのかを確認することにあり、両者間で目的にギャップがあります。だから、妊婦さんにとって、相手の目的や質問される意図がわからないため、待ち時間はストレスであり、「早く帰らしても、仕事もあるし」という気持ちになります。特に、妊娠直後はこれからどんなことが起こるのかと問題意識が低いため、いろんな課題や仮説を伝えても、頭に残らないからです。

  • 妊婦さんからパートナーへ「coe」を紹介する
    現在の利用者との接点は、妊婦さんが母子手帳を受け取る役所としています。そして、その場でチラシを配布することで、利用者が認知することになりますが、そこからパートナーへサービスを紹介するというアクションはハードルが高いと考えているので、せっかく妊婦さんが「coe」に登録し、デジタルになっているので、このデジタルの流れで、パートナーへシェアできる仕組みが必要と考えています。ただし、妊婦さんと同じグループにパートナーを招待することが正しいのか、それとも個別のトークルームをパートナー向けに作成した方が良いかは、調査が必要と思っています。なぜなら、全ての人がパートナーとの関係が良好でなないし、パートナー自身も個別に相談したいこと、悩みがある場合もあるので、その辺りは選択できるようにしておく必要があると、現時点では考えています。

今年もあと少し。頑張っていくますので、引き続きよろしくお願いします。

Newsletter2021/10/01 vol.50

クラウドファンディング、ご協力ありがとうございました。

ご支援金額4,305,000円、ご支援者387名

無事に目標を達成することができ、「妊娠期から信頼できるチームをつくり、育児で孤立しない社会を創りたい」ということをゴールに活動するための資金を得ることができました。クラウドファンディングを実施して、皆様からの熱い思い、期待を強く感じ、必ず実現しなければならないという使命を感じました。また、出産、育児の課題は当事者に閉じることが多く、周りの人たちに伝わりにくいという特徴がありますが、今回のクラウドファンディングをきっかけに当事者からの課題の共有を頂けたことと、当事者でない人たちにも課題を知ってもらうことができたことを、非常に嬉しく思っています。

試験的に「coe(こえ)」の案内を開始

10月から実際に平塚市で母子手帳を申請に来られた人に「coe(こえ)」を案内するチラシを配布していただく活動がスタートしました。「coe(こえ)」はLINEをベースに産前からサポーターが対話をする仕組みです。まだチラシを配布するだけで、その場でLINEで友だちになるというところまではできていないので、サービスの利用者はスロースタートです。これからクラウドファンディングでコミットした300名を支援できるように試行錯誤していきたいと思います。考えているだけでなく、実際にやってみると、うまくいかないことが多くあり、気づき、学びも多くあることを楽しみながら、進めていきたいと思います。

今後の計画として

これからは「coe(こえ)」のUXを高めることに注力していきます。
特に、母子手帳を配布するとき、行政では1時間くらいかけてアンケートや会話を通じて、妊婦さんの状況を把握しすることが仕事になります。ただ妊婦さんにはいろんな背景があり、初めての出産、初めての手続きで不安を感じている人も多くいるため、母子手帳を受け取るだけなのに、いろいろ知らないことを聞かれることが苦痛であり、まだ出産にリアリティがないこともあるため、インプットの量が多く疲れてしまいます。この一連の業務をデジタル化し、「coe(こえ)」と連携することで、行政の窓口から日常生活へつながるようなUXを提供していきたいと考えています。

最後に

今回、Newsletterは50号となりました。出産、育児という社会課題を解決したいという思いで起業し、ほとんど知識も経験もないところからスタートし、毎月の活動を報告することを目的に、Newsletterにまとめてきました。まだビジネスとして立ち上がっているプロダクトはありませんが、確実に協力してくれる人との関係は深まっています。ここまでやってきたので、ここで終わるわけにはいかないと思い、できるところまで行こうと思います。これもライスワークとしてサラリーマンをしており、事業が生活のためではなく、複業が一般化しつつある社会も追い風と勝手に思っています。これからも少しずつですが、大胆に人を巻き込みながら、社会を変えていく活動を続けていきたいと思います。