Newsletter 2020/02 vol.30

一進一退、だけど確実に前へ

2020年がはじまって1ヶ月。
計画を具体的に実行し始めたことで、少しは事業らしくなってきた感覚があります。それは話をしている相手の方の反応も少し変わってきたような気がしてます。その具体的な活動状況を報告させて頂きます。
「The First Diet for Life」を発行!
男性視点で授乳や母乳に関する課題を、社会科学と自然科学の視点から整理することで、授乳や母乳を女性だけの課題ではなく、男性も社会も考える課題にしようと考えています。
また、この分野を広く浅く学ぶことが難しいので、本書がその入門書の役割になればと期待しています。
出版社にお願いして本を作るとお金がかかるため、そんな余裕がないので自費制作という形態で本というカタチにし、自分たちの活動を発信することを優先しました。
読んでいただいた人たちからフィードバックをもらい、内容を充実させることができた時点で、より多くの授乳について問題意識を持っている人たちとつながることができるように、出版社を介して書籍化できればと考えています。
1冊 1,000円(税込)で販売させて頂きます。
もしご興味ある方、ご連絡下さい。
(本書の売上の一部を、母乳バンクの活動に寄付します)

READYFOR(クラウドファンディング)を計画!
昭和大学との共同研究がスタートし、出産されたお母さんと赤ちゃんからサンプルを採取し、データを解析しはじまりました。第1弾は10組の母子を対象としていますが、何らかの相関をみるためには、もう少し母数を増やす必要があり、合計30組のサンプルが必要と考えています。そこまでサンプルを解析することができれば、論文として発表できるのではないかと考えています。
そのためには、サンプルを解析するための資金が必要となるので、第2弾はクラウドファンディングを活用する計画です。
SDGsという文脈で企業とタイアップし、クラウドファンディングしようと試みましたがが、今回は不採択となり、単独で進めることになったのでREADYFOR社と企画を進めているところです。3月からスタートできるように計画しているので、皆様、ご支援ならびにSNSでの拡散についてご協力をお願いします。

妊産婦と助産師とをデジタルでつなぐ!
産前産後の課題の1つに妊産婦の孤立があります。この孤立を防ぐため、専門家が積極的に介入することで産後うつの発症率は軽減することはわかっています。しかし、現状は助産師と妊産婦との関係は点(ポイント)であり、常につながっている線や面ではありません。それをスマホアプリを活用することで、いつでも妊産婦と助産師がつながってる関係を作ることで、妊産婦の孤立を改善するきっかけにしたいと考えています。この仮説が有効かどうかをモック環境を作り、2月下旬から実証実験をはじめます。ようやく自分たちが得意なIT分野での試行錯誤ができるようになりました。

子育て領域のスタートアップな人たちの活躍!
経産省が主催する「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020」で、子育てをテーマにスタートアップとして活動している知人が2名も受賞しました。
おめでとうございます。

ビジネスコンテスト部門グランプリ:
CI Inc.園田さん(病児保育Web予約「あずかるこちゃん」)
ビジネスコンテスト部門優秀賞:
アトピヨ赤穂さん(アトピー見える化アプリ「アトピヨ」)

日本で子育て領域はなかなかビジネスにすることが難しいと思っていましたが、この領域もお金が動き、ビジネスになる可能性がでてきたようで、こそらぼもチャンスかもと勝手に思ってしまいました。来年はこの舞台に自分たちが立てるように頑張っていこうと思いました。
勝負は3月!
今年の計画では3月が一つの山場になります。Plug and Playのデモデーが予定されていることと、READYFORのクラウドファンディングによるデータ解析資金の調達で、とても大事なイベントとなります。皆さんに協力させていただくことが多くなるかと思いますので、その際はよろしくお願いします。
一歩ずつ前へ、確実に進んでいます。

Newsletter 2020/01 vol.29

A HAPPY NEW YEAR 2020

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

サービスローンチに向けて
今年の目標は「母乳ドック(仮称)」をサービスローンチすることです。そのためにすべきことは、共同研究によりデータに基づく仮説作りとその仮説を検証した基準作りが必要で、それをするために必要な資金を確保することです。
共同研究において
これまでなかなか承認されなかった昭和大学との共同研究に関する倫理審査委員会も年末ギリギリに通過しました。1月下旬にはサンプルを採取し、データ解析を始める目処がたちました。
最初のデータ解析は、10組の母子を対象に実施する計画をしています。その後解析するデータ数量を増やし、仮説・検証を繰り返し、基準値を作る計画をしています。このデータ数量を増やす時に、クラウドファンディングを活用し、私たちの取り組んでいるテーマに賛同してもらえる人を募り、資金を確保できないか思案中です。このクラウドファンディングが成功するかが、2020年前半の大きなポイントになるので、詳細が決まり、告知できるようになれば、ご協力の案内をさせてもらいますので、よろしくお願いします。
認知を高めるために
現時点で、母乳の状態を評価する基準も仕組みもないので、それができるサービスがあると言っても、そもそもピンときません。だから、その存在をまずは認識してもらう必要があります。そのための施策として、昨年準備をしてきました本を活用しようと思っています。出版社から本を出そうかと考えていましたが、制作費用と出版時期とで合わないと判断し、自費制作という形態で冊子として作ることにしました。自分たちで校正してみましたが、読み易い本にするにはやはりプロはプロだと実感しましたが、自分たちが言いたいことはしっかりと主張しているので、ご興味ある方はご連絡下さい。
タイトル:The First Diet for Life
     〜赤ちゃんにとって人生最初の食事について考えてみよう!〜
価格:  1,000円(税込)

デジタルコミュニケーションに関する検証
「母乳ドック」という母乳の状態を調べるサービスのことばかり進捗を報告していましたが、実はそれとあわせて企画していることがあります。それは、妊産婦と医療従事者(助産師、保健師、医師)とが、スマホのアプリを介して、いつでもコミュニケーションができるようにする仕組みです。海外の研究では、産前産後に医療従事者が妊産婦に積極的に係ることで、産後うつの発症率が低下したというレポートがあり、その有効性は感覚的にも正しいと思っていますが、従来のFace to Faceでやろうとすると、医療従事者の負荷が更に高まり、みんなが辛くなると思われるので、デジタルを活用してみてはどうかと考えています。
まずは私たちが考えている仮説が成立するのかというところから検証し、どんなことができれば利用されるかなどを考えていく計画をしています。
こちらも2020年前半に仮説・検証を実施したいと考えているので、ご協力を頂ける方、ご連絡下さい。
産前産後ケアに変化
2019年の新生児は86万人と速報が流れ、少子化が加速しているということは多くの人が認識したと思いますが、それに対して、国も企業も本気に対策を進めなければというモードになってきたのも事実です。
昨年11月にピジョン社が国内で2番目に母乳バンクを設立するという発表した後、12月末、厚生労働省が母乳バンクの整備を検討すると発表し、企業も国も動き初め、産前産後ケアの充実に向けて加速してきました。この流れをうまく活用し、私たちもその流れに乗ってビジネスを加速させていきたいと考えています。そこで、先ほどの冊子の収益の一部を母乳バンクの活動に寄付することにし、日本母乳バンク協会へも伝えました。
2020年
ヘルスケアをテーマにしたスタートアップは他の領域のようなスピード感ではなかなか動けませんが、確実に足下を固めて土台を作り、きっちりパズルのピースを埋めることで、市場を創出できるかもという手応えが出てきた。だからそれを1つずつきっちり進めることを継続し、手応えをカタチにしようと思います。
引き続き、ご協力をよろしくお願いします。

アカデミアとの共同研究開始

2019年12月27日に倫理審査委員会にて母乳中の細菌に関する研究に関する研究について承認を得ることができました。2020年1月より本格的に生体サンプルを採取し、データ解析を実施することになりましたことを、ご報告させて頂きます。

Newsletter 2019/12 vol.28

今年の目標、なんとかギリギリ

Plug and Play Batch4に採択される!
Plug and Play Batch4というアクセラレータプログラムに採択されました。分野はインシュランステック分野です。このプログラムに参加して、生命保険会社との事業シナジーおよび資金調達に向けた検討を進めていきます。
事業シナジーとしては、産前産後ケアというテーマでは今年12月から施行される「成育基本法」と今年12月に国会で決まる「母子保健法」改正などの法律の変化で、いろいろ動きやすくなると期待されています。特に、現在の産前産後の妊産婦と専門家(医師、助産師、保健師など)との関係は弱く、妊産婦の孤立とも関係があると考えているので、何とかしていきたいと考えていますので、生命保険会社とのコラボレーションによって仮説を検証しようと考えています。
1つの仮説として、妊産婦と専門家との間にスマホアプリを提供することで、デジタルコミュニケーションを行える環境を作り、いつでも妊産婦は専門家に相談できるという関係を作ることが有効であると考えています。特に、普段から関係があり、信頼できる助産師と妊産婦が、デジタルコミュニケーションができることがポイントであり、助産師の方に協力してもらって、実証実験を行いたいです。
海外では、産前における妊産婦への専門家による介入は産後うつなどの疾患には有効な対策であるという論文がすでに報告されているので、研究で終わるのではなく、実際の社会で実用できるようにしていきたいと考えています。
資金調達において、今回のプログラムは当社のビジネスモデルをブラッシュアップし、計画を具体化する上で好機だと捉えています。母乳に関するデータ解析が始まると、次はサンプル数を増やし、データの傾向を捉えていくことが勝負になります。そのためには資金調達が必須の状況です。しかし、研究段階の企業への出資は各社ともに慎重になるため、助成金や補助金、クラウドファンディングなど、いろんな方法での資金調達を考える必要があります。
いろんな資金を使ってデータ解析を行い、十分な結果が得られて初めて、自分たちが実現しようとしていることの価値が、投資家に評価できる状態になるからです。
投資家に評価してもらる状況とは研究フェーズが完了した時点ということであり、サービスローンチに向けて開発がスタートするタイミングです。
この2段階のハードルを、2020年に一気に超えていくための計画が今求められており、それを考える機会が今回のプログラムであり、期待しているところです。

書籍の出版に向けて
男性視点から母乳や授乳、育児全般の課題をテーマに本を書いていて、ドラフトまでできたと先月報告しましたが、今は出版社にコンタクトして、出版できるかどうかの交渉をしています。いくつかの出版社からは自費出版という形態で出版しましょうというオファーをもらい、どうするかを考えているところです。
出版形態には、商業出版と自費出版とがあります。商業出版であれば、制作費用は出版社が負担しますが、自分たちが書きたいことは変えられる可能性があります。一方、自費出版は制作費用を自分たちで負担するので、書きたいことを書くことができ、出版に向けての支援をしてもらうことができます。今回のケースだと、自費出版になるのかなぁと思っています。自費出版でも書店に流通し、一般の人たちへメッセージを届けることができるので、そこは変わりません。
そこで、出版に関わる費用をクラウドファンディングで協力者を募れないかと考えており、年明けに具体的な進め方を決めていきたいと考えていますので、周りに詳しい人や協力してくれる人がいれば、ご紹介をよろしくお願いします。
また、ドラフトとなる原稿はできているので、本に掲載して欲しいテーマがある方はぜひお声がけいただきたく思います。

1000人ヒアリングは850人
2018年3月から始めているビジネスモデルを1000人に聞いてみるという活動、850人まで来ました。最初の頃からすれば、かなりビジネスモデルをクリアに説明できるようになり、具体的に何を協力してほしいかを伝えることができてきたという感想を持っています。ただ、やはりまだまだ不明確なところがあることもわかっているので、それらをクリアにすることができたところが1000人なのかなぁと漠然と思っています。
今年もあと1ヶ月。
来年の計画を、12月はしっかりと固めて、新年度を迎えることができるようにしていきたいと考えています。

Newsletter 2019/11 vol.27

今年の追い込み

本、ドラフトができた!
これから赤ちゃんが生まれる、生まれて間もないパパを対象に、なぜ母乳や授乳について、男性も考えなければならないのかを伝えるために、夏頃から本を書いてきました。それがようやくドラフト版(0.1版)ができました。伝えたいことが、自然科学だけでなく、社会科学も含めて多岐にわたるため、文章にするとき、得意分野、不得意分野が出てしまうため、ちょっと手こずりましたが、何とか文章になりました。
また、これまで繋がっていなかったことが、本を書くときに調べて、理解することで、かなりクリアになり、繋がってきたので、説明が少しシンプルにできるようになったかもです。
とは言え、これからは聞きたい人(読者)にとって、聞きたいことが書かれているかを検証する必要があると考えており、何名かの人に協力を頂き、意見をもらって、調整していく必要があります。そのフィードバックをもらって、修正し、再度それぞれの専門分野の人たちに解釈や表現は正しいかを確認してもらう必要があるので、完成まではまだまだ時間がかかりそうですが、完成できるように頑張ります。

プレゼン、ほんと難しい!
スタートアップ企業を対象にしたビジネスプランコンテストが、夏の終わりから年末にかけてたくさん開催されます。今年は積極的にエントリしようと思い、5−6件エントリしました。それぞれのコンテストでは書類の後、ピッチというプレゼンの機会をもらえます。このピッチはたくさんの人の前で、スティーブ・ジョブス風、TED風に自分たちのビジネスについて伝えるのですが、なかなかかっこよくプレゼンするのが難しい。当然、事前に制限時間内に最後まで言えるようにとか、ここはこんな風に強調しようとか考えて練習して挑みますが、それが本番でその通りにいきません。まだまだ経験不足で、練習と場数が必要です。
今回、この秋一番期待しているコンテストでのこと、1番最初にプレゼンの機会をもらい、チャンスだったのですが、いきなりスライドが動かず、時間をロスし、話の組み立ても、練習通り行かず、グチャグチャになってしまいました。
さらに、残念なことにこのコンテストは前面の投影用のスライドと発表者用に後方にスライドが投影されている至れり尽くせりの仕組みだったのですが、その仕組みを活用する余裕もなく、活用出来ずで、散々でした。
ビジネスプランコンテストは本の執筆と同様に、自分たちが考えていることを整理するために利用するとすごくクリアになって、とても素敵な機会と思っています。
また、他社のプレゼンを聴くのも、とても参考になります。海外のスタートアップはスライドの作り方もコンセプチャルで、プレゼンもスマートで、どうすれば、自分たちもそれに近づけるのかと考える機会をもらえるからです。

肝心の共同研究が進まない
昭和大学の倫理審査委員会がなかなか通過できず、データを集めることができず、待ちが続いています。大学病院となると、組織も大きく、いろんな発言をされる人がいるのは理解できますが、全てはこの共同研究が起点となるので、どうにか早くスタートできるように許可を出して頂きたいです。
そして、データ解析を行うサンプルの数を増やす施策として、クラウドファンディングを使って資金を集めようと計画を始めました。年明けくらいからクラウドファンディングで募集を行えるように、これから準備を進めていきますので、ご協力をお願いします。

1歩前進、アクセレタープログラムに採択頂いた!
某海外のアクセレタープログラムに、採択頂いたと連絡をもらいました。正式には12月初旬に、先方のプレスリリースにより、発表される予定です。
ようやく自分たちの活動を、外部の人たちが関心を持って頂き、ちょっとビジネスモデルをブラッシュアップするのに手を貸してやろうかと思ってもらったことは、素直に嬉しく、とても光栄なことだと思っています。
どんなプログラムで、どんな進め方をするのか詳細はこれからですが、この機会をフルに活用し、プロダクトを社会に提供し、困っている人たちに早く提供できるように頑張っていきたいと思います。

Newsletter 2019/10 vol.26

いよいよ今年も第4コーナー

ビジネスコンテストのシーズン到来!
昨年と同様、今年もいろんなビジネスプランについてのコンテストが開催されます。今年は積極的に参加していこうと思っているので、可能な限りエントリーするつもりでいたので、エントリーできそうなものがあれば、エントリーするようにしています。
9月は5件にエントリーし、そのための書類作成に奮闘していました。聞かれることは、どんな課題を解決したいのか?、どのように解決するのか?、誰の課題か?、なぜ解決したいのか?、競合は?、どれくらいもうかるのか?などです。それぞれに回答することはかなりビジネスモデルが洗練されてきたので、それほど苦労はないのですが、文字数などの制限により、思いをコンパクトに伝えることには毎回苦労しています。一言で簡潔に応えることができるようにしなければならないと実感しています。

今、足りていないこと
ビジネスプランのコンテストで「モノ」がないプランはかなり辛い状況になります。やはり「モノ」があってプレゼンし、「売れています」と、言えると、かなり評価が高いのですが、今研究中ですというと、研究が終わってからもう一度来てくださいという雰囲気になりがちです。投資する側からすれば、その気持ち理解できますが、お金のないベンチャーからすると「そこ、わかってよ」と思ったりするところです。それを承知で今年もチャレンジしますが、勝負は来年と思いながら、ビジネスプランをブラッシュアップし、少しでも多くの人に知ってもらうことを目的に参加します。

「モノ」を作るかの葛藤
母乳を検査するというプロセスは定義できるところまできたので、サービスの仕様は仮でも作れる状態にあります。ただ、それが売れる状態にあるのかというと、まだまだ売れる、つまり「それ、ほしい!」と言ってもらえる状態でないと思うので、プロトタイプでも「モノ」を作るのがよいのか、それとも「売れる」という仮説が立てられてから、行動したらよいのかと思案中です。
何をサービスの価値と定義するかだと思います。単に数値化できますでよいのか、それともその数値が基準と比較してどうなのか?さらにその結果からどう改善を提案できるのかなどまで決めなければならないのかって、ほんとスタートアップのPMFって難しい課題です。

まわりからの変化
去年はこちらが探してエントリーしていましたが、今年は先方から出てくださいとご案内を頂くことが増えています。これはこれで大きな変化だと実感しており、地道に活動することの大事さを痛感しています。
また、1年半ほど前にはじめた1000人にビジネスモデルをヒアリングする活動は750人となりました。この750人は会った人の数であり、繰り返し会った人の数は加算されていません。だから2回、3回とお会いする人が増えていくと、その人たちに進捗を報告させてもらうと、母乳の検査をしようとしているということは記憶して頂いており、進捗に興味をもって聞いてもらえている感触があります。すごく有名なライフサイエンス領域を専門とする投資家にも、認知してもらえたことが、直近ではすごく嬉しかったりします。
やはり共同研究でデータ解析が出てからが、本当の勝負だろうなぁと強く感じています。

出版に向けて
「The First Diet for Life」をテーマに文章を書いていますが、いろんなテーマと関係があるため、それぞれを掘り下げていると、いつ頃終わるのか、かなり不安になってきています。ただ、誰かが考えないと、この課題は解決できないという思いで書いていますので、しばしお待ちください。
年末ごろには原稿を書き上げる予定です。
また、モノを持たないスタートアップは知識をプロダクトとして発信することの可能性をたましたく、出版と何かを組み合わせた戦略が組めないものかと思案しています。例えば、クラウドファンディングとデータ解析との組み合わせとか。何か、このあたりノウハウある人、ご協力お願いします。

肝心な資金調達に向けて
母乳を検査するための基準を開発するためには資金が必要であり、その資金を確保するため、今年度後半の助成金も頑張って採りに行こうと思ってます。その申請もちょっとバタバタしている理由です。
良いサービスを提供できるように最善を尽くしていきたいと思います。

newsletter 2019/09 vol.25

執筆活動中!!

こそらぼの活動を通じて、日々の活動で時間を頂いて説明をさせて頂いている内容を、より多くの人たちに伝えたいと思い、本という形態で情報を発信する準備を進めています。今回の本では、下記のようなことが発信できればと思って書いています。およそ2か月かけて、大体7割くらい原稿が書けた状態にあり、これから出版社へ企画を持ち込み、商業出版しようと思っています。

1)赤ちゃんにとって最初の食事についてもっと真剣に考えよう!(The First Diet for Life)
「赤ちゃんの最初の食事は何ですか?」という質問に対して、どのように答えますか?
胎児のころから考えることもあり、必ずしも生まれてきてからというわけではありません。胎児、お母さんのお腹の中で受精してから1つの細胞から分化を繰り返して組織や器官などができ、ヒトの体になっていきます。このときの食事は胎盤を通じて胎児に提供されるものということになります。また胎児が外界にでてきてからは、赤ちゃんは母乳や人工調整乳を得て成長します。新生児、幼児の食事というと、授乳だけでなく、離乳食も含まれ、さらに家族と同じ食事なども含まれるのではないかと。

2)パパたちに授乳について学ぶ機会を提供したい
これまでの授乳をテーマにした本は女性を対象とするものがほとんどで、さらにハウツーについて書かれていることが多く、男性が気軽に学ぶことができる本がありませんでした。子育てに参画する男性が増えてきましたが、授乳について男性が意見を言うことはまだまだ壁があるように思います。それは授乳は女性が考えることという女性側の意識の問題もありますが、男性側の知識の不足、学ぶ機会がないことに寄与することもあるかと考えています。そんな状況を打開するために、男性が気軽に授乳について学ぶことができるコンテンツが必要と考えています。つまりはハウツーでおっぱいの絵や写真がたくさんある本ではなく、論理的な説明を生物学的な説明がメインとする内容が求められていると考えています。

3)母乳のすごさを知ってほしい
母乳は血液から作られます。意外とこのことを男性は知りません。そして母乳の中には白血球が血液よりも100~500倍多く含まれており、免疫細胞も多く含まれ、お腹からでてきた赤ちゃんを母乳を介してお母さんは一生懸命に守ろうとします。さらに赤ちゃんは母乳から栄養だけでなく、細菌ももらって、自分の腸内で細菌が活動できるようにし、外敵から自分の体を守る仕組みを作ります。
これだけでもすごいことですが、まだまだ未知なことがたくさんあり、これから研究が進み、解明されていくことになります。

4)授乳の多様性を考えることで、子育てが孤立せずに、社会で行えるようにしたい
実は、「母乳」という言葉は大正時代にできた言葉であり、それがいつしか母子に閉じた関係を意味する言葉のように捉えられ、第三者が口出しできない雰囲気を作り出しています。つまりは100年前に人工的に作られた考え方であり、それにいつしか縛られてしまっており、多くの女性を悩ましています。だから授乳の多様性を意識する人が増えることで、少しでもそれによって不安を感じている人の気持ちが楽になる環境を作ることができればと思っています。そして、母子に閉じた子育てをやめ、孤立を防ぎ、多くの協力者を巻き込み、社会で子育てできる環境を作るためにどうするかを考えていきたいと思っています。

5)授乳は自然科学だけでなく、社会科学の視点からも考えるテーマである
授乳の課題を過去からの習慣や経験で乗り越えようとするのではなく、サイエンスとして課題を解決する、つまりは再現性のある方法で解決できるようにする必要があります。授乳だけでなく、子育てに関してサイエンスがないことが課題であることがわかってきました。だからこれからはサイエンスとして課題を解決することが求められています。その際、サイエンスとは自然科学だけでなく、社会科学の手法を活用し、課題に対してアプローチしていく必要があります。そして、実際に子育てを楽しめる環境を実現することをゴールとしてどんどん掘り下げていきたいと考えています。

なかなか多岐にわたるアプローチと課題に対して、内容を掘り下げていくことにかなり苦労しています。

もし、ご協力を頂けるようであれば、書籍を完成するために、書いた原稿をお渡しするので、アドバイスや意見を頂戴したく思います。
ご一報ください。