Newsletter 2018/03 vol.7

子育て、共働き世帯の「時間」

今回は子育てと共働きを解決するための仮説、
  子育て✖️共働き → パパ✖️時間
の「時間」について考えてみます。(前号では「パパ」についてまとめたので)
子育て中の共働き世帯は「時間」がないと感じます。1日24時間は変わりません。だからその時間をどのようにやりくりするかが求められます。子育て中は自分でコントロールできないことが多く、時間を融通させるのに苦労します。

この課題に対して、仕事しながらの子育てでどんなこと(タスク)を限られた時間の中で行わなければならないのかを整理することで課題を整理することができると考えています。子育て、共働き世帯の「時間」を1)家事、2)お世話、3)遊び相手と、4)仕事という4つのタスクに分けて考えます。
1)家事
家事は食事、洗濯、掃除など生活する上で必要なことです。子育て中とか共働きだからとか関係なく必要なタスクです。(今回ここは掘り下げません)
2)お世話
お世話は育児の固有のタスクの1つで赤ちゃんが誕生してからママ、パパの経験の有無に関係なく始まります。生まれたての赤ちゃんは自分で何もできないので、ママからおっぱいをもらったり、誰かにオムツを替えてもらったりとお世話してもらう必要があります。子どもが成長するにつれ、自分でできることが増え、ママやパパのお世話の負担は減っていきます。
3)遊び相手
遊び相手とは育児の2つ目のタスクです。子どもが小さいときは誰かと接し、遊びを通じていろんなことを学ぶ機会をえます。また赤ちゃんの頃はパパやママがお世話と遊び相手とに区別なく、ずっと一緒にいることが多いですが、子どもが成長するとともに、常にママやパパが遊び相手でなくても、一人で遊ぶようになり、友だちと遊ぶようになります。そして、親と遊ぶよりも友達と遊ぶ方がよくなっていきます。
4)仕事
子育てが始まった時に、パパもママもこの仕事に対する意識が一変します。多くのパパもママも仕事をだらだらするのではなく、限られた時間で効率的に集中してするようになります。ただ組織に所属して仕事をしていると、個人の事情で時間を制御しづらい状況が発生するのもしばしばありますが、政府主導で進める「働き方改革」により少しずつ変化が出てきているようにも思います。ただ、問題の根底には、仕事の評価がある一定期間でのパフォーマンスに軸が置かれており、単位時間あたりのパフォーマンスで評価する仕組みになっていないかと最近考えています。
これらの4つのタスクに関するウェイトは状況において変化します。必要に応じて外部の力を借りることもできるし、シェアという概念が広がっていることでいろんな選択肢が整備されつつあります。子育ては一人でするものでなく、周りの協力を得ながらするものと考えることで、必要に応じて外部の協力を仰ぐことで少しは余裕が出るのではないかと思います。
「子育てのPDCのCはコミュニケーション」
次に、育児をパパとママとで一緒に行うためには、もう1つタスクのプロセスを分解して考える必要があるタスクの実行において、P(計画)、D(実行)、C(確認→コミュニケーション)とすることで、子育て共働き世帯の課題を顕在化できます。特に、パパとママが行ったタスクに対して、お互いにその完了レベルの期待値と結果のギャップが喧嘩のきっかけになりやすいと思います。

また、パパとママとが子育てを一緒にするようになって必要になったことの1つが子どもに関することもパパとママで共有が必要であり、さらに共働き世帯では仕事のことも共有が必要となるため、家庭内のコミュニケーションの負荷が高まりやすい状況にあり、特に仕事をしながらの子育ては限られた時間で伝達することが求められ、さらに求めるレベルでそれに応えることが求められるため、ストレスを溜める原因になっていると思います。
このように、子育てと共働きを、タスクとプロセスに分解し、そこにいろいろな制約がかかる時間という概念を合わせることにより、課題を構造化でき、いろいろな人たちの悩みや課題を図に表現することができるのではないかと考えています。また、その課題を解決するソリューションも同時にマッピングすることができれば、必要とする人たちが簡単に課題解決のためのソリューションを選択することができるようになると考えています。

最後に、
パパの子育て参画と言われても何から始めれば良いのかわからないパパは多いと思います。いきなり料理をするのは難しいが、子どもと接するお世話や遊び相手ならすぐにできるのではないかと思います。
また、少し子育てに協力しようとする姿勢が見えたパパにいきなりタスクのレベルを求めるのではなく、まずは行動を起こしたことに寛容な心をママには持ってもらえたらなぁと思います。
このタスクとPDCで子育てと共働きを考えると、少しは感情的にならずに、何が問題かをパパもママも理解でき、子どもの前で笑顔でいられる
時間が増えることを期待しています。

Newsletter 2018/02 vol.6

保育園でパパ会してみた!

今回は、前号で子育てと共働きを解決するためには、
  子育て✖️共働き → パパ✖️時間
と述べましたので、特にパパ✖️時間の「パパ」の課題について考えてみようと思います。(時間については次号とします。)
パパの子育てに関する環境は、他の人と情報の交換がしづらく、ママからの指示と子どもからの要求に応えることにあたふたしているのが実情です。パパが他から情報をとってくる、交換するという仕組みがなかなかできないことと、私自身がどのように改善していっているかについてお話しします。

そもそもパパ同士、子育てについて他の人と話す機会は少なく、パパが見知らぬパパと、子育てについて会話する機会などほとんどありません。一方、ママは子どもをテーマにすぐに他の人たちと会話が始まり、すぐに仲良くなります。このことを、友人のブログ(みかづきナビ)で分かりやすく説明していて、それを見たとき、すっきりと理解でき、感動しました。彼曰く、パパ同士、相手の年齢や肩書き、職業や勤務している会社などが自分より上か下かを把握できないと、男はどの立ち位置でコミュニケーションして良いかわからないため、会話ができないのだと。実際、子どもが通う保育園や学校のパパの年齢は20代から4-50代までいます。会社のポストは平社員から部長、経営者までいます。瞬時に見極めることはほぼ不可能です。

ただパパたちに目的を伝えて役割を与えると、子どもに関連するイベントは非常にスムーズに運ぶという特長を持っているのも事実です。本当はパパたちも子どもたちには熱い思いを持っているのだと感じることは多々あります。

そこで次に、私が保育園のパパ同士仲良くなるために取った方法について、少しお話しします。パパコミュニティ、所謂パパ友を作ろうと取り組んだ話です。

1)ママ友を作り、パパ友作りに協力してもらう
私も他のパパにいきなり話しかけることができない一般的なパパです。だからパパに直接声をかけることはできませんでした。しかし、保育園の送迎で会う子どものママたちと顔見知りになっていたので、パパ同士仲良くなりたいので協力してほしいと伝えることから始めました。

2)イベントを企画し、家族参加を呼びかける
大人数で参加できるBBQやクリスマス会などを企画し、家族で参加し、それぞれに予め役割分担をして始めると、パパも役割を与えられるので、同じ役割のパパと会話ができ、それが少しずつ広がっていきました。ただその場かぎりの会話で、その後が続きません。当然これだけではLINEの交換には至りません。

3)パパだけの飲み会を企画する
より親密になるためにはやはり「飲み会」。
ただ子育て中の身分ではパパだけ休日に飲みに行くことはなかなか難しいのも事実。だから、ママ友にパパ同士の親睦を深めたいのでパパ会(飲み会)を企画したいと協力を要請しました。意外とすんなり了承してもらい、パパの参加に協力してもらうことができました。パパ会ではこれまでに何度も顔を合わせているので、酒が入るとすんなり。パパ会では、キャンプやスキーの企画で盛り上がり、みんな子どもたちに何かを提供したいという思いは共通で、盛り上がります。みんなで行くので、パパ自身にあまり経験なく、子どもたちを連れて行けないことも、他のパパがリードしてくることで、子どもたちに始めるきっかけを与えることができます。また逆に、自分が得意なことを他のパパが不得意とすることを補完し、子どもたちみんなにチャンスを与えることができるようになりました。

とはいえ、一番の成果は、子どもが来ないママだけの飲み会、「ママ会」が開催できるようになったことです。そしてママたちの息抜きの時間ができるようになったことだと思います。ママ会が行われる日はパパが子どもの遊び相手とお世話をするので、各家庭でいろんな事情があるため、私が家で他の家の子どもを預かったり、パパも一緒に来て一緒にご飯を食べて帰ったりと、こちらはこちらで楽しむ方法を見つけました。

冒頭でパパたちのコミュニティを作ることは難しいと言いましたが、いろいろな地域やテーマでパパコミュニティが立ち上がり、活動されているのも事実です。それらに参加する人たちに触れる機会が最近あったのですが、本当にみなさん子育てに熱い思いを持っておられ、いろんなチャンスを子どもたちに与えたいという思いが伝わってきました。

パパ友の効果として、保育士の知人から保育園でのパパ同士の繋がり度合いは、クラス運営を左右すると聞いたことがあります。これはパパ同士の繋がりが強いと、子ども同士のトラブル(叩いた、引っ掻いたなど)も「まあまあ」で収まるので、子どもたちに余計なストレスを与えなくてよいので、のびのび子どもたちが活動できるそうです。

最後に、パパ友の良さは、地域で長い関係を継続できる可能性があるということだと思います。仕事中心の生活では職場だけで、生活している場所、地域という関係が希薄になりがちです。保育園や学校を起点に始まった関係は引っ越しをしない限り続き、今、社会問題になっている退職後の地域社会との関係においても、解決するきっかけになるのではと期待
しています。

Newsletter 201801 vol.5

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

2017年1月に株式会社こそらぼを設立し、共働きで子育て中の世帯の課題を解決することを目標に、1年間活動してきてきました。
まず2017年にどんな活動をしてきたかを振り返ってみると、子育ての課題はそれぞれの家庭で異なり、多種多様で、その大変さを感情論ではなく、一般論として話し合うことが難しいことを実感しました。だから、子育ての課題を議論するために、課題を抽象化して捉える必要があると考え、現状の課題を経済(お金)の壁、意識の壁、時間の壁と3つに分類することから始めました。その結果として、現在の一番の課題は「時間」であるという仮説が出てきました。特に子育てをしながらの共働きでは、パパの時間に対する考え方を変える必要があるという考えに至っています。

2017年の活動の結果を、一言で言うと
  子育て✖️共働き → パパ✖️時間

一方、子育ての課題を解決するための具体的な活動としては、下記の3つを行いました。
1)iPhoneアプリ「こそらぼ」の試作
半径2kmで行われる地域のイベントや場所を地図でiPhoneで探すことができるようにアプリを試作しました。実際にアプリを利用している人たちから感想を
伺い、一定のニーズはあることがわかりましたので、どのようなビジネスモデルが最適かを検討していこうと考えています。
2)Newsletterの配信
Newsletterは起業するときにご相談させて頂いた方々に、こそらぼがどのようなことに取り組み、どんなことを考えているかを定期的に報告させて頂くことを目的に始めました。
またこそらぼの活動を進めていく過程で、地域でこども食堂やプレーパークなど子育て応援活動をされている方々がたくさんいることを知りました。そして活動されている方たちが非常に熱い思いを持って活動されているが、なかなか子育て世代に届いていないと感じたので、自分たち目線で紹介するようにしました。
3)こそらぼ交流会
春と秋の2回、ママ友と地域で子育て応援事業をされている方に集まって頂き、子育ての課題をざっくばらんに話す機会を作らせて頂きました。そうすることで、具体的な課題を直接いろんな方から伺うことができ、子育ての課題をパターン化し、一般的な議論ができるようにするための基礎的な情報を収集することができました。

2018年における思い
共働きかつ子育て世代が、こどもと楽しく過ごせるようにと言う目標に対して、大きく2つのポイントで活動していきたいと考えています。
1)子育て世代の課題をリアルに捉え、みんなで議論できるようにする
子育ての課題の多様性を抽象化し、みんなで議論し、解決する方法を考えることができるようにしたいと考えています。2017年末にたどりつた結論の1つに、共働き子育て世代の課題が発生する原因は、パパもママも家庭があり、仕事がありと言うことが一般化していることで、下記の2つのポイントで課題が発生しているのではないかと仮説を立てています。
a)パパの育児参画によって、いろんな人たちとの「情報共有」が課題
b)ママの社会参画によって、「家事」「育児」「仕事」のウェイト、バランスが課題
この仮説を検証するために、1000人規模でのアンケートを実施し、現在の子育て世代、特に共働き世帯の課題をリアルに捉えていきたいと考えています。
2)子育ての楽しさを発信できるようにする
シンプルに、こどもと一緒にいると楽しい!!
ただ仕事や家事などの制約が重なると、イライラすることが多くなります。2017年はこのイライラの原因をどのように解決するかばかり考えてきたが、今年は基本に立ち返り、そもそもこどもと一緒にいると楽しいものだと言う視点で行動していきたいと考えています。
共働きで子育てをしている人たちがどんな工夫をして、こどもとの時間を作り、どんなことをして楽しんでいるのか、またこどもたちにどんな機会(チャンス)を提供しているかを聞き、そのノウハウをまとめていきたいと思います。
今、こそらぼが取り組んでいることがすぐに収益を生むものではないかもしれませんが、子育てをしならがら、活き活きと仕事もできるパパとママが多くなるように活動を継続していきたいと思います。引き続き、ご協力並びにご意見を頂戴できますようよろしくお願いします。

2018年元旦

Newsletter 2017/12 vol.4

こそらぼ交流会

11月25日にこそらぼ交流会を、ふみちゃんちごはんやさん(東京都大田区)で開催しました。こそらぼ交流会は半年に1度くらいのペースで開催していて、ママ友と子育て応援活動を行なっている方々に集まってもらって、子育てに関する様々な課題を夕食を食べ、軽く飲みながら、話し合うコミュニティとなっています。もちろん子どもと一緒に参加もOKです。
今回の参加者はママ友の方々、今回初参加のご近所SNS「マチマチ」でイベントをみたと言うご家族、そして大田区でアラフォーママ・ネットワークを主宰される方、大田区社会福祉協議会の方、子ども向けキャラクターのブランディングを推進されている方など、大人10名、子ども6名の合計16名に参加頂きました。
今回の交流会での目的は、家庭の中での子育ての課題から、社会全体で感じるような子育ての課題まで、参加者が感じているままに洗い出そう!といことでした。一方、子育ての課題を見つけて、解決することをビジネスにしようと考えていると、子育てが辛いことばかりと思ってしまうので、原点に返って、子育てを楽しむ、また楽しめるようになるためにどうするかを考えてみようと言うことで、参加者の方に、子育てで楽しいと思うことも書き出してもらうことにしました。

大きなテーマは、4つです。
1)子育てで楽しいと思うこと
2)子育てで発見したこと
3)子育ての不安、不満(現在)
4)子どもの将来の不安(未来)

子どもの年齢によって楽しいと感じることも違うし、当然子どもの年齢や兄弟がいるいないでも課題が違うし、それらの内容をポストイットに書き出して頂き、壁に貼られた紙にペタパタと貼って頂きました。
今後、今回の交流会で出して頂いた内容をもとに、子育て世代がどんなことを考えていて、どんな課題があるかをもう少し大人数を対象とする調査を行う計画をしています。現在の予定では、最低1000人以上から声を集めたいと考えています。
これまでのこそらぼアプリを展開し、地域イベントの検索ニーズは確実にあることは確認できましたが、もっと子育てに関する課題を直接的に解決する方法を考えていきたいと考えており、そのためにもより多くの人たちの意見を聞いてみようと考えています。

ただ、子育てに関する課題を把握することは、いろんな環境によって課題が異なるため、まだ我々では難しいと感じています。しかしながら、当社が子育ての課題を考えている過程において、大きく3つに分類できるのではないかと考えています。それぞれの課題を、乗り越える必要があると言うことから、当社ではその課題を壁という言葉を使って表現しています。
1)経済(お金)の壁
政府が中心となり、子育て支援施策が打ち出されており、医療費の無償化や保育園の増設等が実施されています。また今後は教育の無償化などの検討が始まっており、基礎的な部分での経済的な課題は解決しつつあると考えています。
ただ現実として、日本でも5人に1人は貧困家庭という課題があり、支援が必要な人たちもいるので、支援施策は慎重に実施する必要があるとも認識しており、一律に同じ支援をする必要はないのではないかと考えています。
2)意識の壁
10年前くらいから育児をするパパを「イクメン」と言って、男性が育児に参画する流れができてきました。今となってはパパがママの前で「イクメン」と言うと、育児をパパもやって当然と言う風潮が一般化したため、怒られてしまいます。それくらに子育てに関する意識はここ10年で大きく変化しました。だから、現在子育てをしながら、働いている人たちは、昔ながらの意識のままの人たちがいる会社では、会社と家庭の間で板挟みになって辛い思いをしているように思います。
3)時間の壁
誰もが同じ1日24時間という中で生活しているが、その時間の使い方において、子育て世代は大きな課題がありそうです。子育てをしながらの共働き世帯の場合、子どもの世話と家事をどちらかが仕事の時間を削りながらやるのかで、パパとママとで衝突し、家庭の中でストレスを抱えています。
今、「働き方改革」が注目されていますが、まさにそれがこの時間に対する考え方を変えることだと思います。特に、男性だけが社会で活動する時代でなく、女性も社会で活動し、男女ともに活動している時代でありからです。
今後、社会の変化に敏感なパパとママが子育てをするとなると、次なる時代をに求められていることが明確に見えている親たちが、子どもの将来に対して何をしなければならないかを考える機会が増えると思います。そして、また新しい課題が出てくると思いますが、現時点当社では子育てにおける課題には3つの壁があると考えています。これらの壁を超えれるように1つ1つ課題を解決していきたいと考えています。

Newsletter 2017/11 vol.3

やっぱりいつもの小児科

長男(5歳)は毎年夏になるととびひになります。特に今年はひどく、大変なことになりました。成長とともに引っ掻く力も強くなり、「掻くな」と言っても掻いてしまうと、いろんなところに広がってしまいます。
子供との意思疎通がとれるようになり、毎年のことかと思うと、つい皮膚科へ連れていき、治療を始めてしまったことが、今回の惨事を拡大してしまった原因であると後で気づきました。
皮膚科でとびひと診断されたので薬を毎日塗って保育園に行き、一日遊んで帰ってくると、よくなるどころひどくなり、また週末に皮膚科へ行って、薬を塗ってというのを何週か繰り返しました。
そんなとき、全然よく治らないことに不安と不満を持つママがクリニックでは治らないから、大学病院で診てもらおうと考え始めました。
ここで課題は共働き世帯ではどちらが会社を休んで大学病院へ連れて行くのかということでバトルが発生します。
今回はたまたまパパが仕事の都合をつけれそうということで、無謀にも紹介状なしで、大学病院へ行くことになりました。予想通り大学病院では待たされ、結局3時間待ち、診察してもらいました。お医者さんにお薬手帳やクリニックでの検査結果、そして患部を診てもらって出た結論は、クリニックの処置は適切であり、大学病院だからと言って、別の治療法があるわけではないということになりました。
その後も継続して薬を塗って様子を見ていましたが、長男のとびひは全然よくならず、週末に皮膚科に行って全然よくならないので、何とか治してもらえないかと強く相談したところ、より強く薬を試してみようという結論になりました。
そして、たまたま長男が風邪気味だったので、かかりつけの小児科に皮膚科での診察の後行って、風邪気味だから来たと説明し、とびひの話をしたら、とびひの患部をじぃーとみて、「これはひどいな」と行って、しばらく病後保育で預かろうと言ってっくれました。また、どんな薬を処方されているかをお薬手帳をお医者さんが見て、「子供にこんなきつい薬処方するとは何事だ」と激怒。もしこの薬を子供が飲んでいると、子供の永久歯に影響が出るところだったと説明を受け、びっくり。やはり子どもの病気は子どものことを知っているお医者さんに診てもらうことが大事だと改めて思いました。確かに、これまで最初にとびひと診断してくれていたのは小児科のお医者さんであり、その後皮膚科へ行って治療していました。しかし、今年は親が勝手にいつものとびひだからと思って、小児科へ行かずに直接皮膚科へ行ってしまったことが、治療を長引かせ、とびひが拡大してしまった要因であると反省しました。

とは言え、実際は小児科でしばらく治療の経過を診てもらってましたが、やはりなかなか治らなかったので、小児科の先生から紹介された皮膚科の先生のところへ行き、診てもらい、とびひだけでなく、アトピーもあるということわかり、治療方法を変えて、治療を開始したら、見事に改善しはじまました。
まだまだ小学校低学年くらいまでは、小児科のお医者さんに相談し、治療方法について相談する必要があることを改めて実感しました。皆さんも子どもの病気でなかなか改善が見られない時、原点に立ち戻って相談する人を変えてみてはと思いました。

Newsletter 2017/10 vol.2

日本の共働きと海外の共働き

最近、日本では”男性の子育て参画”と言う単語を耳にする機会が増えてきました。では、海外での取り組みはどうなっているのでしょうか?
まず、育児期の役割分担について、日本・韓国は男性の育児分担比率が極端に低い、という調査結果が出ております(図1)。家事育児時間に占める男性の割合を調査した結果によると、最も高いのはノルウェー、オーストラリア、スウェーデンなどが40%前後の数値となっています。つまり、家事全体の4割を男性が担当している、ということになりますね。一方、日本は僅か12%となっています。ちょっと古いデータではありますが、まだまだ男性は家事に参画できていない(していない?)ということが分かります。では、なぜこういう結果になるのでしょうか?そもそも家にいないのでは?という仮説が生まれます。
次に、”1週間に家族全員で夕食を取った回数”という調査があります(図2)。パリでは約半数、ストックホルムでは約35%の人が毎日家族と夕食を共にしている反面、東京では全体の2割未満にすぎない、という結果です。これらより、日本では男性はまだまだ家事に参画できておらず、また、家族と夕食も一緒に摂ることができていない、ということが分かります。
では、日本の男性は何に時間を費やしているのでしょうか?この答は、”仕事”と”通勤”だと想定されます。
”労働時間50時間以上の労働者の割合”についてですが、日本は25%強と非常に高い数値を示しており、ドイツの5%、スウェーデンの2%と比較しても非常に高いことが分かります。同様に、男性の帰宅時間について、東京では6割を超える人が午後8時以降の帰宅であるのに対し、パリでは26%、ストックホルムでは2%であることが分かっています。つまり、これらのデータからは、男性の育児参画については男性を取り巻く労働環境と密接な関係があるのでは?ということがわかります。通勤時間の多少はいかんともしがたい事実なので、ではどうすれば男性はもっと子育てに参画できるのでしょうか?

悲観的な事実が並ぶ中、一つの解として“週末など時間がある時に、より今まで以上に参画する”という方法が思いつきます。そして、(奥様方の批判を浴びそうですが)こそらぼでは、より家族が楽しめる週末を男性主導で作るというのが考えがそのきっかけになると考えています。

出典:
平成19年版男女共同参画白書 内閣府
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h19/zentai/index.html

Newsletter 2017/09 vol.1

NEWSLETTER 創刊にあたって

私たちは、子育て世代が抱える課題をビジネスとして解決することを目的に、株式会社こそらぼを創業しました。私たちの周りには、子どもたちに多くの学びの機会を与えたいと思っているが、なかなか仕事が忙しいためにその機会を与えることができずに悩んでいる人や子育てと仕事でのキャリア形成との両立で悩んでいる人たちがたくさんいます。私たちはこのような課題を持つ子育て世代を少しでも気持ちが楽になるようにしたいと思って活動しています。

とはいえ、これらの課題に対していきなり儲かるビジネスモデルがあったわけではないため、思い先行で試行錯誤しながら、進めていこうと思っています。私たちの活動を少しででも多くの人たちに知ってもらって、何か一緒にできることがあれば、お声がけ頂きたいと思っているのでNEWSLETTERを創刊しました。

現在、私たちは、子どもとその親たちが少しでも子育ての負担を軽くでき、子育てを楽しめるように、子どもたちと気軽に行ける地域(近所、ローカル)のイベントや交流できる場所の情報をネットで検索し、調べることができる仕組みを作っています。
子どもたちにいろいろな体験をさせたいと思う親たちは、通勤や隙間時間を使ってスマホで「子育て」「イベント」などのキーワードで検索して、次の週末どこへ行こかと探していいます。しかし、検索で出てくる情報は少し離れたところのイベントやお金がかかる商業施設の情報が多いため、毎週は行こうとは思えないので、もっと身近なところの子どもたちにとって有益なイベントがないのかと思っている人がたくさんいます。このような潜在的課題を解決するために、地域の情報をネットで検索できるようにしたいと思って始めたものがiPhone向けアプリ「こそらぼ」です。

まだアプリはβ版という位置付けですが、カタチあるものを世の中に出したことにより、具体的なニーズをつかむことができ、次に何をしなければならないかも見えてきました。
このアプリが子育て世代に広がることで、子どもたちと一緒にママだけでなく、パパも気軽に子どもと一緒に出かる機会が増えてほしいなあと考えています。そうすることで、ママに「時間」の余裕が生まれ、ママが新しいことにチャレンジする機会が増え、社会が変わるきっかけができるのではないかと考えていますので、ご協力よろしくお願いします。
                        
株式会社こそらぼ
Co-Founder 一同