Newsletter 2018/02 vol.6

保育園でパパ会してみた!

今回は、前号で子育てと共働きを解決するためには、
  子育て✖️共働き → パパ✖️時間
と述べましたので、特にパパ✖️時間の「パパ」の課題について考えてみようと思います。(時間については次号とします。)
パパの子育てに関する環境は、他の人と情報の交換がしづらく、ママからの指示と子どもからの要求に応えることにあたふたしているのが実情です。パパが他から情報をとってくる、交換するという仕組みがなかなかできないことと、私自身がどのように改善していっているかについてお話しします。

そもそもパパ同士、子育てについて他の人と話す機会は少なく、パパが見知らぬパパと、子育てについて会話する機会などほとんどありません。一方、ママは子どもをテーマにすぐに他の人たちと会話が始まり、すぐに仲良くなります。このことを、友人のブログ(みかづきナビ)で分かりやすく説明していて、それを見たとき、すっきりと理解でき、感動しました。彼曰く、パパ同士、相手の年齢や肩書き、職業や勤務している会社などが自分より上か下かを把握できないと、男はどの立ち位置でコミュニケーションして良いかわからないため、会話ができないのだと。実際、子どもが通う保育園や学校のパパの年齢は20代から4-50代までいます。会社のポストは平社員から部長、経営者までいます。瞬時に見極めることはほぼ不可能です。

ただパパたちに目的を伝えて役割を与えると、子どもに関連するイベントは非常にスムーズに運ぶという特長を持っているのも事実です。本当はパパたちも子どもたちには熱い思いを持っているのだと感じることは多々あります。

そこで次に、私が保育園のパパ同士仲良くなるために取った方法について、少しお話しします。パパコミュニティ、所謂パパ友を作ろうと取り組んだ話です。

1)ママ友を作り、パパ友作りに協力してもらう
私も他のパパにいきなり話しかけることができない一般的なパパです。だからパパに直接声をかけることはできませんでした。しかし、保育園の送迎で会う子どものママたちと顔見知りになっていたので、パパ同士仲良くなりたいので協力してほしいと伝えることから始めました。

2)イベントを企画し、家族参加を呼びかける
大人数で参加できるBBQやクリスマス会などを企画し、家族で参加し、それぞれに予め役割分担をして始めると、パパも役割を与えられるので、同じ役割のパパと会話ができ、それが少しずつ広がっていきました。ただその場かぎりの会話で、その後が続きません。当然これだけではLINEの交換には至りません。

3)パパだけの飲み会を企画する
より親密になるためにはやはり「飲み会」。
ただ子育て中の身分ではパパだけ休日に飲みに行くことはなかなか難しいのも事実。だから、ママ友にパパ同士の親睦を深めたいのでパパ会(飲み会)を企画したいと協力を要請しました。意外とすんなり了承してもらい、パパの参加に協力してもらうことができました。パパ会ではこれまでに何度も顔を合わせているので、酒が入るとすんなり。パパ会では、キャンプやスキーの企画で盛り上がり、みんな子どもたちに何かを提供したいという思いは共通で、盛り上がります。みんなで行くので、パパ自身にあまり経験なく、子どもたちを連れて行けないことも、他のパパがリードしてくることで、子どもたちに始めるきっかけを与えることができます。また逆に、自分が得意なことを他のパパが不得意とすることを補完し、子どもたちみんなにチャンスを与えることができるようになりました。

とはいえ、一番の成果は、子どもが来ないママだけの飲み会、「ママ会」が開催できるようになったことです。そしてママたちの息抜きの時間ができるようになったことだと思います。ママ会が行われる日はパパが子どもの遊び相手とお世話をするので、各家庭でいろんな事情があるため、私が家で他の家の子どもを預かったり、パパも一緒に来て一緒にご飯を食べて帰ったりと、こちらはこちらで楽しむ方法を見つけました。

冒頭でパパたちのコミュニティを作ることは難しいと言いましたが、いろいろな地域やテーマでパパコミュニティが立ち上がり、活動されているのも事実です。それらに参加する人たちに触れる機会が最近あったのですが、本当にみなさん子育てに熱い思いを持っておられ、いろんなチャンスを子どもたちに与えたいという思いが伝わってきました。

パパ友の効果として、保育士の知人から保育園でのパパ同士の繋がり度合いは、クラス運営を左右すると聞いたことがあります。これはパパ同士の繋がりが強いと、子ども同士のトラブル(叩いた、引っ掻いたなど)も「まあまあ」で収まるので、子どもたちに余計なストレスを与えなくてよいので、のびのび子どもたちが活動できるそうです。

最後に、パパ友の良さは、地域で長い関係を継続できる可能性があるということだと思います。仕事中心の生活では職場だけで、生活している場所、地域という関係が希薄になりがちです。保育園や学校を起点に始まった関係は引っ越しをしない限り続き、今、社会問題になっている退職後の地域社会との関係においても、解決するきっかけになるのではと期待
しています。