Newsletter 2019/10 vol.26

いよいよ今年も第4コーナー

ビジネスコンテストのシーズン到来!
昨年と同様、今年もいろんなビジネスプランについてのコンテストが開催されます。今年は積極的に参加していこうと思っているので、可能な限りエントリーするつもりでいたので、エントリーできそうなものがあれば、エントリーするようにしています。
9月は5件にエントリーし、そのための書類作成に奮闘していました。聞かれることは、どんな課題を解決したいのか?、どのように解決するのか?、誰の課題か?、なぜ解決したいのか?、競合は?、どれくらいもうかるのか?などです。それぞれに回答することはかなりビジネスモデルが洗練されてきたので、それほど苦労はないのですが、文字数などの制限により、思いをコンパクトに伝えることには毎回苦労しています。一言で簡潔に応えることができるようにしなければならないと実感しています。

今、足りていないこと
ビジネスプランのコンテストで「モノ」がないプランはかなり辛い状況になります。やはり「モノ」があってプレゼンし、「売れています」と、言えると、かなり評価が高いのですが、今研究中ですというと、研究が終わってからもう一度来てくださいという雰囲気になりがちです。投資する側からすれば、その気持ち理解できますが、お金のないベンチャーからすると「そこ、わかってよ」と思ったりするところです。それを承知で今年もチャレンジしますが、勝負は来年と思いながら、ビジネスプランをブラッシュアップし、少しでも多くの人に知ってもらうことを目的に参加します。

「モノ」を作るかの葛藤
母乳を検査するというプロセスは定義できるところまできたので、サービスの仕様は仮でも作れる状態にあります。ただ、それが売れる状態にあるのかというと、まだまだ売れる、つまり「それ、ほしい!」と言ってもらえる状態でないと思うので、プロトタイプでも「モノ」を作るのがよいのか、それとも「売れる」という仮説が立てられてから、行動したらよいのかと思案中です。
何をサービスの価値と定義するかだと思います。単に数値化できますでよいのか、それともその数値が基準と比較してどうなのか?さらにその結果からどう改善を提案できるのかなどまで決めなければならないのかって、ほんとスタートアップのPMFって難しい課題です。

まわりからの変化
去年はこちらが探してエントリーしていましたが、今年は先方から出てくださいとご案内を頂くことが増えています。これはこれで大きな変化だと実感しており、地道に活動することの大事さを痛感しています。
また、1年半ほど前にはじめた1000人にビジネスモデルをヒアリングする活動は750人となりました。この750人は会った人の数であり、繰り返し会った人の数は加算されていません。だから2回、3回とお会いする人が増えていくと、その人たちに進捗を報告させてもらうと、母乳の検査をしようとしているということは記憶して頂いており、進捗に興味をもって聞いてもらえている感触があります。すごく有名なライフサイエンス領域を専門とする投資家にも、認知してもらえたことが、直近ではすごく嬉しかったりします。
やはり共同研究でデータ解析が出てからが、本当の勝負だろうなぁと強く感じています。

出版に向けて
「The First Diet for Life」をテーマに文章を書いていますが、いろんなテーマと関係があるため、それぞれを掘り下げていると、いつ頃終わるのか、かなり不安になってきています。ただ、誰かが考えないと、この課題は解決できないという思いで書いていますので、しばしお待ちください。
年末ごろには原稿を書き上げる予定です。
また、モノを持たないスタートアップは知識をプロダクトとして発信することの可能性をたましたく、出版と何かを組み合わせた戦略が組めないものかと思案しています。例えば、クラウドファンディングとデータ解析との組み合わせとか。何か、このあたりノウハウある人、ご協力お願いします。

肝心な資金調達に向けて
母乳を検査するための基準を開発するためには資金が必要であり、その資金を確保するため、今年度後半の助成金も頑張って採りに行こうと思ってます。その申請もちょっとバタバタしている理由です。
良いサービスを提供できるように最善を尽くしていきたいと思います。