Newsletter 2021/01 vol.41

新年あけましておめでとうごうごいます。
本年もよろしくお願いします。

昨年はCOVID-19の感染拡大により、様々なことが大きく変化した1年であり、これまでの仮説を試行錯誤することができた1年であり、大きなチャンスを感じる1年でした。今年はその試行錯誤で得た知見を、より具体的にカタチにする1年であり、ビジネスとして立ち上げる1年にしたいと考えています。そんな思いをメンバーと共有するため、元旦から事業計画を討議する時間を得て、スタートしました。
今年取り組む3つのテーマについてご説明します。

1.出産・育児に関して「パパ」をケアする仕組みにこだわる

今の子育て世代は、ママとパパと二人で子育てをすることが前提です。これまでのようにパパはママをサポートするという補助的な役割ではなく、パパも主体者となって出産・育児に関わっていくことが当たり前という風潮になってきています。しかしながら、初めての出産・育児はママもパパも初めてのことばかりで、知らないことばかりです。「○○すべき」と言われても、できないことは当然であり、そんなできないことを周りに相談できない状況を改善する必要があると考えています。

また、出産・育児はこれまで女性が行うことであるという前提でいろんな仕組みができていますが、前述の通り夫婦二人で子育てをする前提に変わったことで、「ママ」だけでなく、「パパ」も含めた視点で考える必要性があります。この「パパ」という視点は、株式会社こそらぼを起業した時からずっとこだわってきた視点であり、より一層こだわって考え、広く外部へと発信していきたいと思います。

2.「産後うつ」の予防に注力する

COVID-19で活動が制限され、外出も制限されたことで、出産、育児の孤立が進み、年末のレポートでは「産後うつ」に罹患している人は通常10%ですが、昨年は20%まで上昇しているとありました。また、企業は在宅ワークを推奨することで、ワークスタイルを変革することでプラスの効果もありますが、育児と仕事の両立という難しさも顕在化しており、メンタルヘルスに影響がではじめています。

出産・育児に関するメンタルヘルスの課題に関して、自分たちでできることは何かを考えた時、治療はできないが、ITと専門家とのネットワークを活かすことで、予防はできると考えたので、それをまずカタチにして、本当に「産後うつ」を予防できるか、またどうすれば「産後うつ」にならずにすむのかを考えていきたいです。

3.経験と勘を可視化(データ)し、分析可能な状態にする

少子化の問題を考える時、夫婦間の「コミュニケーション」がキーになります。出産、育児はこれまで経験と勘で行われてきたため、アドバイスする人によっても言うことが違うし、その状況によっても対応が異なるため、これが正解と言うこと難しい領域です。そして、出産、育児はこれまで女性が中心に行ってきた背景もあり、女性が状況に応じて判断し、対応してきました。しかし、夫婦二人で出産、育児をするようになると、「共有」が必要になり、「コミュニケーション」の重要性が高まります。その時に求められることが、「なぜ?」という論理性です。実生活において、論理とか言うと、すごく面倒臭い感じがしますが、ここで言いたいことは、状況を説明するときに「なんとなく」ではなく、「こうだから」というストーリです。そのストーリを説明するときに、一般化されたお互いが認識できるものがあれば、よりコミュニケーションが円滑にできるのではないかと考えています。この一般化するための1つの手段が、いろいろな育児のやり方を記録し、分析可能な状態にすることだと考えています。これを「産後うつ」のテーマと合わせて、まずはチャレンジしていきたいと考えています。


今年はなんとかして「0→1」の壁を越えたいと思っています。
多くの人たちに相談させて頂く機会が増えると思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。