Newsletter 2019/05 vol.21

母乳元年、令和元年!

令和元年、
母乳を評価する仕組みを実現するため、大きな飛躍の年とし、「母乳元年」と言えるように頑張ります!

今年はじめ実際に母乳をサンプリングしてメタゲノム解析を行ったことで、大学病院と共同研究をはじめることとなり、少しモードが変わってきたことを実感しています。だから、平成の最後は母乳の健康度を調べるサービスを提供するためのビジネスプランを整理しました。その結果、事業化に向けた全体感をまとめることができ、何をしなければならないかがクリアになりました。
このビジネスプランをもとに、令和元年スタートします。

ビジネスモデル
当初のビジネスモデルは当社から直接ユーザへサービスを提供するモデルを想定していましたが、医療機関(専門家)を介してユーザにサービスを提供するモデルで検討することにしました。
共同研究を一緒に進める医師から母乳に関する基準ができれば、医師が検査について相談に来たママに勧め、医師が結果を基準と比較しながら、アドバイスもしくは治療のきっかけにできるから、多くの医師にとって役立つとコメントを頂いたからです。また助産師からも状態を可視化する仕組みがあれば、感覚ではなくデータで状況を伝えることができ、不安を抱えるママに納得いく説明ができるとも聞いています。ビジネスとしてもサービスのプロモーションに関するコストが低減できるので、収支計画を考える上でメリットが大きいと考えています。

ターゲット
実際に母乳の状態を検査する顧客の想定は、女性起業家や外資企業のマネージャクラスと考えてますが、前述のビジネスモデルの変更に伴い、医師や助産師などの医療の専門家も顧客となります。これまで授乳期に係る医療の専門家にフォーカスして意見を集めたことがないため、最優先に専門家の方々の意見を整理する必要があると考えています。そこで、医師や助産師、保健師などの専門家の方々を対象にアンケート調査を実施し始めました。
一方、これまでのママやパパを対象とするアンケートでは授乳期に専門家に相談したという人はほとんどいないことがわかっており、授乳期にママとパパが専門家と接点をどうやって持ってもらえるかという課題が顕在化しています。

プロダクト
これまで母乳の中にいる細菌をメタゲノム解析という技術を使ってデータ解析することで健康かを評価したいという思いが強かったので、悪いものを探すイメージの強い「検査」という言葉を使ってましたが、どうもその検査を利用するにはハードルが高いという感覚がどこかにありました。今回はある方から「母乳ドック」という名称にしてはどうかという提案を頂いたことをきっかけに、「母乳ドック」のほうがしっくりとくるなぁと直感で思いました。漠然とした不安を調べることで、健康であることを確認できるという「ドック」という言葉が心地よく感じ、このイメージでビジネスプランを描くことにしました。

ビジネスプラン
母乳の基準を策定するまでに必要なサンプル数がある程度想定できるレベルになったので、その基準を使ってサービスを提供するために必要な費用の試算を開始しました。また「母乳ドック」というイメージでビジネスモデルを組み立てていると、ターゲットを広く考えることができそうな気がしており、売上計画は期待値を込めて計算しました。ようやくこれでビジネスプランを説明できる状態になったという感じです。
ビジネスプランのイメージが固まったタイミングで投資家の方と話をすると、「投資を検討したい」と言って頂ける機会がでてきました。ただこちらがビジネスモデルとして医師や助産師など専門家を巻き込むモデルに不透明さがあると感じており、それをクリアにしないと、このビジネスプランの確からしさに自信が持てないという気持ちが強くなったため、もう少しビジネスプランをクリアにするために時間が欲しいと説明する始末です。なかなかタイミング難しいですね。

なんちゃってヘルスケアで一過性のブームはなく、今後の授乳期のママが誰でも利用するしっかりしたサービスにしたいので、1つずつパズルのピースを埋めながら、ビジネスプランを固めていきたいと思います。
一歩一歩確実に進めて行きますので、ご協力よろしくお願いします。
令和の時代、母乳に対する漠然とした不安は、「母乳ドック」で状態を確認することができ、母乳育児を通じて健康な赤ちゃんが増えして行きたいと思います。