Newsletter 2019/03 vol.19

いろんなことが動き始めました!

◼️パパの母乳育児に関する意識調査の結果を集計
先日実施したパパを対象とする母乳育児に関する意識調査から、下記のようなことがわかりました、

1)パパの母乳育児に関するが知識が不足していることを感じました。
当然だと思いますが、母乳のことをちゃんと考えたり学んぶ機会は、これまでほとんどなかったので、一般化していることや最近の研究成果などを理解している人はほとんどいませんでした。私たちが対象とする母乳中の細菌については認知度が低く、きっちりと啓蒙していく必要があることを実感しました。

2)母乳検査の結果が悪い状態のときに直接ママに結果を返さず、第三者を経由して返せないかと考えており、パパに協力してもらえるのかについて聞いたところ、多くのパパが仲介してもらえそうという期待がもてました。

遺伝子検査サービスで疾患リスクを判定するときに議論されたのと同様、母乳の検査結果で何らかの疾患が疑われる場合、どのように対処するか大きな課題があります。基本的に、当社が提供するサービスは診断ではないため、「〇〇の疾患です」という回答はできませんが、他の人たちの母乳と比較して、明らかに異なる場合、何らかの異常を疑う必要があり、どのようにその異常性を伝えるかという問題があります。

子育てがはじまったママとパパは密にコミュニケーションをとり、連携して子育てをするという傾向を以前アンケートを実施したときに、8割くらいの人たちが回答されていたので、今回想定しているケースでもパパの存在は大きいと考えています。

3)パパ目線で母乳検査に求めるものは、価格よりも何がわかるのかという現実的な視点が重視されることがわかりました。

まだメタゲノム解析を使った母乳検査は解析コストがそれなりにかかります。その費用に見合ったアウトプットと期待に応えることができるのかが課題で、それを解決するため、パパ目線でどんなところをポイントとするかが気になり、聞いてみました。価格も気になるけど、それよりも何がわかるのかが重要だと答えた方が多く、サービス仕様を考えるとき慎重に検討しようと思います。

4)およそ10%の人たちは母乳検査を利用しないと回答があり、ある一定数の人たちは利用しないということがわかりました

アンケートではなぜ利用しないかまで聞くことができませんでしたが、ある一定数はサービスをそもそも検討しないという層があることを認識しました。
また、一部のママからも母乳の状態を可視化できたら困ると言われたので、市場規模を考えるとき、頭の片隅においておこうと思いました。

◼️実際に母乳をサンプルとして提供頂き、メタゲノム解析とトライアルで実施

1月末に数名のママたちに協力をお願いし、実際に母乳をサンプルとして提供してもらい、その母乳を次世代シーケンサーにかけて、DNAを抽出し、どんな細菌が存在するのかを調べました。

現状の次世代シーケンサーは他の細菌叢を分析するためにチューニングされており、現状のままで母乳を解析できるかは、やってみないとわからないと言われていて、内心どきどきしてましたが、実際に解析することができたと連絡をもらって、ほっとしました。

またメタゲノム解析の結果をみると、細菌の種類も分布の割合もそれぞれ異なる状態であることを、論文ベースではなく、実際に確認することができ、ちょっと興奮しました。実際はこれからデータから、一般の方がわかりやすレポートを作成し、母乳の状態を伝えるという一番重要でかつ難易度が高いところにチャレンジすることになります。
正直ちょっと悩んでおります
◼️ヘルスケア関連のイベントでピッチの機会を頂きました。

下記のイベントにて、スタートアップの1社としてピッチに参加してほしいと相談を頂き、参加させて頂くことになりました。

経済産業省主催ヘルスケアミートアップイベント
~支援側の企業によるリバースピッチ~
日時:3月4日(月)18:00-
場所:日本橋ライフサイエンスビルディング

現時点でにアイデアをまとめて、チャレンジします。