こども食堂@池上本門寺

2018/08/01

以前、ご紹介をした「子供と、BAR」を経営されている鳥井さんが7月22日に池上本門寺(大田区)で開催されました。これまで、「子供と、BAR」でもこども食堂は月1回のペースで8回ほど開催されてましたが、今回は大規模に池上本門寺とコラボしての開催となりました。

当初の予定では50食としてましたが、90食が提供され大盛況だったそうです。子どもは100円、大人は300円という値段であったかいご飯を食べることができます。当日子ども食堂には、赤ちゃんから中学生の子どもたちとその親たちとで、ちびっこたちは走り回ったり、風船で遊んでいたりと相当に賑やかでした。また、子ども食堂の開催にあたって、企業がジュースやゼリーが差し入れされていて、いろんな立場での関わりができる場であることを実感しました。

また主催者である鳥井さんの思いから、子ども食堂の会場での様子を写真で撮影し、SNSに投稿することを禁止されました。これは第三者が見学に来て、その様子を外部に発信することは、本来の趣旨に反し、子ども食堂に来ている人たちがゆっくり楽しめないという考えを持たれているからです。この配慮は当然だと思うし、事前に告知されたことは立派だと思います。

そもそもこども食堂とは?

こども食堂は貧困のため十分な栄養ある食事を摂れていない家庭にワンコインでご飯を食べることができる仕組みを、だんだん(大田区)さんが始めたのがきっかけとされています。ただ、こども食堂開催にあたって、貧困家庭の支援と大々的にアピールすると、本当に生活に困っている人たちが参加しづらいため、いろいろなコンセプトを地域の課題に合わせて、開催されています。港区では子どもの孤食と高齢者の孤独を子ども食堂を通じて、多世代間交流の場として運営している子ども食堂があったりします。

東京都内ではこども食堂を運営する人たちを、行政が支援する動きが活発になっています。品川区では「しながわ子ども食堂フォーラム」を開催し、子ども食堂を運営する人たちの交流の場を提供し、連携を深める活動を支援しています。

また文京区では子ども食堂を運営する事業者に補助金を出しており、草の根的に活動を支援し、広がっています。

こそらぼが提供しているスマホアプリで子ども食堂が開催されている場所が見えるようになっていますが、地図で開催場所を見ていると、ほんと東京でいろんなところで開催されていることがわかります。

この活動の流れを一過性のブーム(流行)で終わるのではなく、継続的に開催されて定着化することが次は考える時期に来ているように思います。今現在、子ども食堂を運営するためには、善意ある有志で成り立っており、相当に負荷がかかっており、長く続けるためにも、何かしらの工夫は必要と思います。